小百合の場合(小説)その35
最初から読む→第一章「小百合の場合その1」
途中から読む→第二章「小百合の場合その11」
途中から読む→第三章「小百合の場合その22」
途中から読む→第四章「小百合の場合その30」
おめでとうミュウちゃん男子君。
色々あったけど、私もとても幸せo(^▽^)o
二人でこれからもいっぱい幸せになってね。
ミュウちゃんと男子君の結婚が決まった事で、私に現実問題が。
この部屋を出ないといけない。
そうだよね。
二人は田舎に帰るし、私も何時までも甘えてられない。
自分の住む部屋を探そう。
自分の生きるべき道を探そう。
でも私の心にポッカリと穴が空いてしまい・・
何もやる気になれない。
これまで私とミュウちゃん男子君の3人で楽しい(エッチな)生活をしてきたのに・・
これから私一人で生きていかないといけない。
寂しい・・
分かっているよ。
これから幸せになる二人の邪魔は出来ない。
私は別の道を選ばないといけない。
分かってる。
でも寂しさは拭えない。
寂しさで憂鬱な私を奮い立たせるかのようにスマホに連絡が・・
○○弁護士事務所
旦那の連れてきた弁護士からだ。
最近どたばたして少し忘れてた。
私、喧嘩中だったんだよ。
取り急ぎ電話を掛け直す。
pulululu・・・
カチャッ
「はい、○○弁護士事務所です」
さぁ、これから喧嘩の始まりだ。
兜の尾を締め直して出陣!
と思いきや。
弁護士
「お久しぶりです小百合さん、お元気でしたか?」
あれれ?
親しげなご挨拶。
どうして?
弁護士
「今日は貴女の旦那様からの希望でお電話しました」
「そして私からの連絡はこれが最後に成ります」
どういう事?
最後って?
弁護士
「元々旦那様の希望は貴女との再構築でした」
「ですが前回あのような形になり、難しい状態です」
「旦那様としても、もう一度貴女と話し合いたい」
「最後に伝えてもらえませんか?」
「そういう希望で連絡差し上げました」
ああ・・そうか。
旦那の連絡は着信拒否・無視してたんだ。
弁護士
「しかるに私共と旦那様の契約はこれで終了です」
「解任されると言う事です」
「最後の仕事でお電話しております」
「いかがでしょうか?」
「一度旦那さんと連絡取って頂けないでしょうか?」
弁護士さんがこんな電話してくるなんてビックリ。
負けを認めたくないのが弁護士。
たぶん旦那も頭を下げてお願いしてるのだろう。
本音で言うと、もう旦那の事はどうでも良い。
だけど、たとえ仕事でもこれだけ迷惑を掛けているのは私としても正直気が引ける。
別に断る理由も無いし、しっかり決別しても良い。
しっかり離婚して次の人生に進んでも良い。
私
「分かりました」
「それでは私から連絡させて頂きます」
「前回は私こそ無碍な対応申し訳ございませんでした」
「旦那に連絡すると伝えておいて下さい」
弁護士との会話はそれで終わり。
次に私のやるべき事。
旦那への連絡。
今まで散々無視してきて、今更どんな連絡したら良い?
はーい! ちゃお!
なんて軽いノリじゃ通じないよね。
誠意を込めて「ご連絡頂いた私でございます」
なんか少しちがう。
とりあえず軽くなく重くなく・・
思いついた言葉。
「ご無沙汰してます小百合です」
これでメール入れてみよう。
メール
「ご無沙汰してます小百合です」
「弁護士様から連絡が有り、メールさせて頂きます」
「私のこれまでの対応に不満があると思います」
「ですが私も貴方と一緒に暮らす事に限界を感じ」
「別々の道を歩もうとしてる次第です」
「お互いを傷つけない為に、離婚が最良と思っています」
「お返事頂けるのなら、その方向でご検討下さい」
なんだか冷たい文脈だけど、仕方ないよね。
元々の原因は旦那の浮気だもん。
私もそれに乗じていっぱい浮気したけどね。
お互い様。
私の貴方に対する愛情は冷めちゃったから。
だからこんな文脈で許してね。
少し躊躇いはあるけど、このまま送信。
電話は着信拒否のまま。
メールだけでやり取りしたい。
暫くして返信帰ってきた。
旦那メール
「この前の君を見て分かってた」
「もう離婚したいんだろって」
「僕は君の事を愛してるから受け入れたくない」
「そう思っても君は離婚を考えている」
「愛してる君が望むなら・・仕方がない」
「受け入れる」
「これから話し合いの事も有るし」
「電話で話せないかい?」
そうだよね。
メールだけじゃ難しい。
直接話さない事も有るよね。
電話は着信OKにする。
だけど今更愛してるとか言われると構えちゃうよ。
お願いだから、その言葉は言わないでね。
そんな事をメールで送り、着信OKにした。
そして旦那から電話が掛って来た。
続く。
途中から読む→第二章「小百合の場合その11」
途中から読む→第三章「小百合の場合その22」
途中から読む→第四章「小百合の場合その30」
おめでとうミュウちゃん男子君。
色々あったけど、私もとても幸せo(^▽^)o
二人でこれからもいっぱい幸せになってね。
ミュウちゃんと男子君の結婚が決まった事で、私に現実問題が。
この部屋を出ないといけない。
そうだよね。
二人は田舎に帰るし、私も何時までも甘えてられない。
自分の住む部屋を探そう。
自分の生きるべき道を探そう。
でも私の心にポッカリと穴が空いてしまい・・
何もやる気になれない。
これまで私とミュウちゃん男子君の3人で楽しい(エッチな)生活をしてきたのに・・
これから私一人で生きていかないといけない。
寂しい・・
分かっているよ。
これから幸せになる二人の邪魔は出来ない。
私は別の道を選ばないといけない。
分かってる。
でも寂しさは拭えない。
寂しさで憂鬱な私を奮い立たせるかのようにスマホに連絡が・・
○○弁護士事務所
旦那の連れてきた弁護士からだ。
最近どたばたして少し忘れてた。
私、喧嘩中だったんだよ。
取り急ぎ電話を掛け直す。
pulululu・・・
カチャッ
「はい、○○弁護士事務所です」
さぁ、これから喧嘩の始まりだ。
兜の尾を締め直して出陣!
と思いきや。
弁護士
「お久しぶりです小百合さん、お元気でしたか?」
あれれ?
親しげなご挨拶。
どうして?
弁護士
「今日は貴女の旦那様からの希望でお電話しました」
「そして私からの連絡はこれが最後に成ります」
どういう事?
最後って?
弁護士
「元々旦那様の希望は貴女との再構築でした」
「ですが前回あのような形になり、難しい状態です」
「旦那様としても、もう一度貴女と話し合いたい」
「最後に伝えてもらえませんか?」
「そういう希望で連絡差し上げました」
ああ・・そうか。
旦那の連絡は着信拒否・無視してたんだ。
弁護士
「しかるに私共と旦那様の契約はこれで終了です」
「解任されると言う事です」
「最後の仕事でお電話しております」
「いかがでしょうか?」
「一度旦那さんと連絡取って頂けないでしょうか?」
弁護士さんがこんな電話してくるなんてビックリ。
負けを認めたくないのが弁護士。
たぶん旦那も頭を下げてお願いしてるのだろう。
本音で言うと、もう旦那の事はどうでも良い。
だけど、たとえ仕事でもこれだけ迷惑を掛けているのは私としても正直気が引ける。
別に断る理由も無いし、しっかり決別しても良い。
しっかり離婚して次の人生に進んでも良い。
私
「分かりました」
「それでは私から連絡させて頂きます」
「前回は私こそ無碍な対応申し訳ございませんでした」
「旦那に連絡すると伝えておいて下さい」
弁護士との会話はそれで終わり。
次に私のやるべき事。
旦那への連絡。
今まで散々無視してきて、今更どんな連絡したら良い?
はーい! ちゃお!
なんて軽いノリじゃ通じないよね。
誠意を込めて「ご連絡頂いた私でございます」
なんか少しちがう。
とりあえず軽くなく重くなく・・
思いついた言葉。
「ご無沙汰してます小百合です」
これでメール入れてみよう。
メール
「ご無沙汰してます小百合です」
「弁護士様から連絡が有り、メールさせて頂きます」
「私のこれまでの対応に不満があると思います」
「ですが私も貴方と一緒に暮らす事に限界を感じ」
「別々の道を歩もうとしてる次第です」
「お互いを傷つけない為に、離婚が最良と思っています」
「お返事頂けるのなら、その方向でご検討下さい」
なんだか冷たい文脈だけど、仕方ないよね。
元々の原因は旦那の浮気だもん。
私もそれに乗じていっぱい浮気したけどね。
お互い様。
私の貴方に対する愛情は冷めちゃったから。
だからこんな文脈で許してね。
少し躊躇いはあるけど、このまま送信。
電話は着信拒否のまま。
メールだけでやり取りしたい。
暫くして返信帰ってきた。
旦那メール
「この前の君を見て分かってた」
「もう離婚したいんだろって」
「僕は君の事を愛してるから受け入れたくない」
「そう思っても君は離婚を考えている」
「愛してる君が望むなら・・仕方がない」
「受け入れる」
「これから話し合いの事も有るし」
「電話で話せないかい?」
そうだよね。
メールだけじゃ難しい。
直接話さない事も有るよね。
電話は着信OKにする。
だけど今更愛してるとか言われると構えちゃうよ。
お願いだから、その言葉は言わないでね。
そんな事をメールで送り、着信OKにした。
そして旦那から電話が掛って来た。
続く。
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