あの娘は貝になりたいだろう・・・
お久しぶりです。
急に暇が有って書き込みます。
内容はよくある恋愛の怖い話。
私の事ではないので気軽に書き込みです。
ではでは。
昔に勤めていた勤務先での話です。
そこにはT君という28歳の男の子がいました。
見た目はチビ、デブ、ハゲ(実際にはまだ現象が出ている程度)
彼は三重苦を地で行く男の子でした。
取り得は人懐っこい事。
しかし女の子には奥手で、彼女作るのも大変かなと思っていました。
そんな彼がある日突然報告してきたんです。
T君「俺、結婚することになりました」
周りは正直びっくり(@_@。
でも良い事なので祝福しました。
馴れ初めを聞くと・・
去年の8月に友人複数名の誘いで男女数名のコンパに参加。
その後日に友人から誘われて遊びに行くと、そこにはコンパに参加していた女の子が2人。
男×2、女×2の合同デート。
友人は狙った女の子をゲットする為に、T君を誘って合同デートの形を作った。
T君もタナボタで女の子のアドレスget!!
女に奥手なT君はどうして良いのか分からない。
しかし何故か彼女の方から積極的に誘ってきた。
女の子は2歳年上で、優しく気立ての良い子だったらしい。
二人で遊ぶようになって付き合った。
ここまではよくある話。
そしたら9月のある日、彼女からお言葉が・・
彼女「できちゃったみたい・・・」
もちろんT君も即答で「結婚しよう」❤
めでたし・めでたし。
周囲も奇跡が起きたと祝福したもんだ。
「おめでとう!」
「ところで何時生まれるんだ?」
T君「5月末か6月頭くらい」(照れ)
この話は2月に聞いた話だった。
おめでたい事なんでその場は祝福で終わった。
その一週間後、俺は衝撃に包まれた。
たまたま俺とT君が店番をしている時に、彼の奥さんが遊びに来たのだ。
初対面なので丁寧な挨拶を交わし、彼女を見た。
見た目は美人。
過去に小さなミスコン優勝した事があるらしい。
羨ましいくらいの美人だ。
しかしそれは衝撃ではない。
8月に妊娠して半年ほど経っている。
お腹も少し目立ってきたころだろ・・・と思いきや。
どう見ても臨月手前くらいの大きさだ。
これはもしや・・・
俺の中に抑えられない疑問が走る。
もしかして予定日よりもっと早く生まれてくる?
お父さんは別の人?
俺の額に嫌な脂汗が滲んだ。
こんな事本人に聞けない(汗)
奥さんが帰った後、T君にそれとなく聞いてみる。
俺
「凄い可愛い娘さんだね」
「もてただろうね」
「君も凄くラッキーだな」
T君
「でしょ!」
「自慢の嫁なんです」(満面の笑顔で)
俺
「ところでデキ婚だよね」
「避妊はしなかったの?」
T君
「彼女も拒否しなかったし・・」
「むしろ率先して生で受け入れてくれた」
「中出しでも大丈夫って言ってくれたから」
俺
「・・・・・」(無言)
無言になる俺にT君は奥さんとの夜の話を熱く語ってくれた。
その部分は正直ウザかった。
そこまで熱く語るT君に俺の疑問はぶつけられなかった。
俺の思いすごしである事を神に祈りつつ、その日は終わった。
そしてその日が来た。
4月の末頃。
「生まれた!」の報告が舞い込んできた。
俺
(えええ・・・)
(予定より一か月も早いじゃん)
職場はおめでとうの言葉が飛び交い、祝福の嵐になっている。
もう俺の予断なんか許されない。
自分の中に念じる。
俺
(俺はただの通りすがりの人間)
(疑問は俺の中だけにしまっておこう)
みんながおめでとうを連呼している中、それとなく聞いてみる。
俺
「一月も早かったのは大変だったね」
「あかちゃんどうだった?」
「早産なら小さかったんじゃない?」
T君
「何と4200グラムもあったんですよ!」
「コロッとした大きな可愛い女の子」
俺
(えええええええええええええ!!!)
(一か月早く早産して、しかも生まれてきた子が4200グラム???)
(お母さんも赤ちゃんもお腹の中で出てこないように頑張ったんだね)
T君はよほど嬉しかったのだろう。
生まれた直後の写メを皆に見せびらかしながら「俺とよく似てるでしょ」と喜んでる。
正直生まれた直後の4200グラムのビック赤ちゃんは、ムッチリ感いっぱいで、デブの大人となら誰とでも似てるよ。
しかしこの場の雰囲気を壊す事は出来ない。
俺は黙ってやり過ごす事にした。
俺の頭の中で整理した。
・去年8月に出会い→種付け妊娠
・9月に妊娠発覚
・2月に会った頃には臨月手前くらいのお腹(妊娠6カ月)
・5月末の出産予定日が4月末の早産
・生まれてきたのは4200グラムのお子さん
・奥さんはモテたであろう美人
俺の感想は
「奥さん、たぶん他の男で妊娠して、男に逃げられたか何かで困ったんだろう!」
「そこにウブな男が現れたんで、乗っかったんだろ?」
まぁ、他人の俺が言う事じゃない。
黙っておこう。
奥さんはこの事を墓場まで持っていくつもりだろうな。
あの娘は貝になりたいのだろう・・・
外を見れば桜が綺麗な季節。
俺は風景を眺めながら、こんな事もあるよねと哲学的になっていた。
それから数カ月の時間が経ち、俺の職場で異変が起きた。
なんとあのT君が何を勘違いしたのか出入りの業者の女子数名を口説いているらしい。
女の子から面識ある俺に相談が来た。
女の子
「なんかあの人口説いてくるのは良いんですけど・・」
「へんな口説き方してくるんです」
俺
「へっ?」
「彼がどんな事言ってくるの?」
女の子
「Tさん曰く『俺は凄くもてるんだぜ!』」
「『嫁さんは凄く美人で俺にべた惚れ』」
「『他の女子とも結構遊んでる』」
「『君とならプライベートで遊んでも良いよ』」
「『どう?』」
俺:唖然とする。
女の子
「本当の事ですか?」
「私には信じられないんですけど・・」
動揺する女の子に分かりやすく説明する。
T君と奥さんの馴れ初め。
一か月早産なのに4200グラムのお子さん。
俺の中にくすぶる疑問。
遊んでいるのはなんちゃって出会い系のプロと数回。
本人がモテていると思っているだけだから許してあげて。
女の子
「あぁ・・・納得しました」
そんな感じで女の子二人に同じような話をした。
俺はその後、別の理由で会社を辞めたのだった。
桜が咲くころになると思いだす。
T君はどうしているだろう。
急に暇が有って書き込みます。
内容はよくある恋愛の怖い話。
私の事ではないので気軽に書き込みです。
ではでは。
昔に勤めていた勤務先での話です。
そこにはT君という28歳の男の子がいました。
見た目はチビ、デブ、ハゲ(実際にはまだ現象が出ている程度)
彼は三重苦を地で行く男の子でした。
取り得は人懐っこい事。
しかし女の子には奥手で、彼女作るのも大変かなと思っていました。
そんな彼がある日突然報告してきたんです。
T君「俺、結婚することになりました」
周りは正直びっくり(@_@。
でも良い事なので祝福しました。
馴れ初めを聞くと・・
去年の8月に友人複数名の誘いで男女数名のコンパに参加。
その後日に友人から誘われて遊びに行くと、そこにはコンパに参加していた女の子が2人。
男×2、女×2の合同デート。
友人は狙った女の子をゲットする為に、T君を誘って合同デートの形を作った。
T君もタナボタで女の子のアドレスget!!
女に奥手なT君はどうして良いのか分からない。
しかし何故か彼女の方から積極的に誘ってきた。
女の子は2歳年上で、優しく気立ての良い子だったらしい。
二人で遊ぶようになって付き合った。
ここまではよくある話。
そしたら9月のある日、彼女からお言葉が・・
彼女「できちゃったみたい・・・」
もちろんT君も即答で「結婚しよう」❤
めでたし・めでたし。
周囲も奇跡が起きたと祝福したもんだ。
「おめでとう!」
「ところで何時生まれるんだ?」
T君「5月末か6月頭くらい」(照れ)
この話は2月に聞いた話だった。
おめでたい事なんでその場は祝福で終わった。
その一週間後、俺は衝撃に包まれた。
たまたま俺とT君が店番をしている時に、彼の奥さんが遊びに来たのだ。
初対面なので丁寧な挨拶を交わし、彼女を見た。
見た目は美人。
過去に小さなミスコン優勝した事があるらしい。
羨ましいくらいの美人だ。
しかしそれは衝撃ではない。
8月に妊娠して半年ほど経っている。
お腹も少し目立ってきたころだろ・・・と思いきや。
どう見ても臨月手前くらいの大きさだ。
これはもしや・・・
俺の中に抑えられない疑問が走る。
もしかして予定日よりもっと早く生まれてくる?
お父さんは別の人?
俺の額に嫌な脂汗が滲んだ。
こんな事本人に聞けない(汗)
奥さんが帰った後、T君にそれとなく聞いてみる。
俺
「凄い可愛い娘さんだね」
「もてただろうね」
「君も凄くラッキーだな」
T君
「でしょ!」
「自慢の嫁なんです」(満面の笑顔で)
俺
「ところでデキ婚だよね」
「避妊はしなかったの?」
T君
「彼女も拒否しなかったし・・」
「むしろ率先して生で受け入れてくれた」
「中出しでも大丈夫って言ってくれたから」
俺
「・・・・・」(無言)
無言になる俺にT君は奥さんとの夜の話を熱く語ってくれた。
その部分は正直ウザかった。
そこまで熱く語るT君に俺の疑問はぶつけられなかった。
俺の思いすごしである事を神に祈りつつ、その日は終わった。
そしてその日が来た。
4月の末頃。
「生まれた!」の報告が舞い込んできた。
俺
(えええ・・・)
(予定より一か月も早いじゃん)
職場はおめでとうの言葉が飛び交い、祝福の嵐になっている。
もう俺の予断なんか許されない。
自分の中に念じる。
俺
(俺はただの通りすがりの人間)
(疑問は俺の中だけにしまっておこう)
みんながおめでとうを連呼している中、それとなく聞いてみる。
俺
「一月も早かったのは大変だったね」
「あかちゃんどうだった?」
「早産なら小さかったんじゃない?」
T君
「何と4200グラムもあったんですよ!」
「コロッとした大きな可愛い女の子」
俺
(えええええええええええええ!!!)
(一か月早く早産して、しかも生まれてきた子が4200グラム???)
(お母さんも赤ちゃんもお腹の中で出てこないように頑張ったんだね)
T君はよほど嬉しかったのだろう。
生まれた直後の写メを皆に見せびらかしながら「俺とよく似てるでしょ」と喜んでる。
正直生まれた直後の4200グラムのビック赤ちゃんは、ムッチリ感いっぱいで、デブの大人となら誰とでも似てるよ。
しかしこの場の雰囲気を壊す事は出来ない。
俺は黙ってやり過ごす事にした。
俺の頭の中で整理した。
・去年8月に出会い→種付け妊娠
・9月に妊娠発覚
・2月に会った頃には臨月手前くらいのお腹(妊娠6カ月)
・5月末の出産予定日が4月末の早産
・生まれてきたのは4200グラムのお子さん
・奥さんはモテたであろう美人
俺の感想は
「奥さん、たぶん他の男で妊娠して、男に逃げられたか何かで困ったんだろう!」
「そこにウブな男が現れたんで、乗っかったんだろ?」
まぁ、他人の俺が言う事じゃない。
黙っておこう。
奥さんはこの事を墓場まで持っていくつもりだろうな。
あの娘は貝になりたいのだろう・・・
外を見れば桜が綺麗な季節。
俺は風景を眺めながら、こんな事もあるよねと哲学的になっていた。
それから数カ月の時間が経ち、俺の職場で異変が起きた。
なんとあのT君が何を勘違いしたのか出入りの業者の女子数名を口説いているらしい。
女の子から面識ある俺に相談が来た。
女の子
「なんかあの人口説いてくるのは良いんですけど・・」
「へんな口説き方してくるんです」
俺
「へっ?」
「彼がどんな事言ってくるの?」
女の子
「Tさん曰く『俺は凄くもてるんだぜ!』」
「『嫁さんは凄く美人で俺にべた惚れ』」
「『他の女子とも結構遊んでる』」
「『君とならプライベートで遊んでも良いよ』」
「『どう?』」
俺:唖然とする。
女の子
「本当の事ですか?」
「私には信じられないんですけど・・」
動揺する女の子に分かりやすく説明する。
T君と奥さんの馴れ初め。
一か月早産なのに4200グラムのお子さん。
俺の中にくすぶる疑問。
遊んでいるのはなんちゃって出会い系のプロと数回。
本人がモテていると思っているだけだから許してあげて。
女の子
「あぁ・・・納得しました」
そんな感じで女の子二人に同じような話をした。
俺はその後、別の理由で会社を辞めたのだった。
桜が咲くころになると思いだす。
T君はどうしているだろう。
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