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寂しかった子、かおり その5

かおりと話したついでに告白への返事を問いかけてみる。

「あのー・・・この前の告った件の返事、OKでいいのかな?」
かおり
「えっ?、えへへ(^v^)」

はぐらかされている感じ。
それならば問い詰める。

「俺から誰にも話してないのに皆しっている」
「誰かにしゃべったろ?」
かおり
「えへへ・・実は親友ちゃんに」

それならOKでいいやん!
なんで誤魔化す?
もう一度問い直す。

「それならOKって事で良いんだよね」
かおり
「それはちょっと意味が違って・・」

かおりが戸惑うように答えた。

かおり
「実は次の日に親友ちゃんから問い詰められたの」

(ここから親友ちゃんとかおりの会話)

親友ちゃん
「カラオケの後どうしたの?」
かおり
「・・うみさんの部屋に・・泊まったの」

親友ちゃんの顔が一瞬こわばる<`ヘ´>。

親友ちゃん
「それでどうしたの?」
かおり
「どうしったって?」
親友ちゃん
「貴方、私がうみさん狙ってるって知ってるよね(怒)」
かおり
「でも・・」
親友ちゃん
「いいわ!」
「私も悪かったし」

親友ちゃん息を飲んで落ち着いて問いかけてきた。

親友ちゃん
「しちゃったの?」
かおり
「えっ?」
親友ちゃん
「Hしちゃったの?」
「SEXのこと!(怒)」
かおり
「う・・うん・・」

親友ちゃん拳を握りつつ堪える。
そして絞り出すように問いつめた。

親友ちゃん
「なんでそうなったの?」
「私が彼の事好きなの知ってるよね!」
かおり
「彼から・・求められて・・」
親友ちゃん
「ふーん・・」
「それでしちゃった訳ね」
「それで彼とはどうするの?」
かおり
「俺と付き合わないかって・・」
「それで・・」
親友ちゃん
「それで?」
かおり
「付き合っちゃった」
「ごめん(>_<)」

親友ちゃん深い溜息の後に言葉を残したそうな。

親友ちゃん
「そうなんだ・・」
「分かったわ」
「私も悪かったし・・」
「お幸せにね」
「それから、これからは誰とでもやっちゃだめよ」

(ここから俺との会話に戻る)

この話を聞いて、それならOKで良いんじゃないかと思う俺。
しかし彼女の話は続く。

かおり
「実は親友ちゃん凄く怖くて、怒ると何をするか分からないの」
「以前私と口ゲンカの直後、部屋のガラス戸を蹴破ったの!」
「もちろん彼女も大ケガして救急車を呼ぶはめになったの」

話はまだまだ続く
「昔、学校のクラスメイトとケンカになって激怒した彼女」
「どこからか金属バットを持ってきて教室で振り回し大暴れ」
「男子が取り押さえてくれてケガ人はいなかったけど大問題になったわ」
「彼女は感情が抑えられないタイプだから、怒ると何するか分からなくて怖いの」

うんうん(頷く俺)

かおり
「だからあの時怖くて、とっさに思いついたの」
「付き合って下さいって告白されたって」
「そしたら落ち着いてくれたの」

ふむふむ(考える俺)

かおり
「だから・・緊急事態だったから・・」
「そういう意味」
「ごめんね(^v^)」

ガビーン・・(ムンクの叫びな俺)

そうなのね・・・
親友ちゃんが皆に言い触らしたのね。
俺それに乗って調子に乗ったのね。

とどめを刺すように彼女が言う。
かおり
「本当ごめん(^v^)」

「・・・」
「分かった」

まぁ、一回やらせてもらった訳だし、こんな旨い話しなんてあるわけないよなぁ・・
あー、昨日B子を頂いておくべきだった(>_<)

ショックをこらえ、彼女と歩く。
俺から出る言葉はない。
しばらく沈黙してると彼女から言葉がかけられる。
かおり
「ねぇ、今日暇なんだ」
「遊びに行って良い?」

「ああ、うん」

あれ?
なんで俺の部屋に・・
友達としてって事か?
仲良くしている分には悪い事ないよな。
またチャンスがあるかもな。
半ばパニックの俺だった。

自問自答しながら一緒に歩いていると職場の分かれ道に差し掛かった。
ここからお互い各職場に分かれる。

かおり
「それじゃ後でね」
「チュッ」投げキッス
「じゃあねー(^v^)」

ええええ???

俺は弄ばれている?
理解不能。

仕事が手に付かず上の空で昼休みを迎えた。

昼休み。
社員食堂で食事を終え、職場への戻り道。
突然肩をたたかれる。

ポンッ。

誰だろ?
振り向くとそこに親友ちゃん。
やばい(汗)
悪い事した覚えはないが後ろめたい気がする。

親友ちゃん
「よう、うみさん(^^)」

「おう、親友ちゃん」

どうしよう・・
なんて言っていいか分からない。

親友ちゃん
「かおりの事、よろしくね」
「ああ見えて弱い子だから(^^)」

「う、うん」

あれ?
てっきり怒ってくると思ったのに・・
愛想がいいぞ。

もしかしてカラオケの件、かおりが内訳をしゃべった事は秘密だな。
彼女が俺を狙ってという事は秘密な訳なんだな。
それなら俺も知らないふりで通そう。
親友ちゃんと歩きながら会話する。

どうでもいい会話を交わした後、彼女から質問された。
親友ちゃん
「うみさん、かおりヤリマンって知ってるよね」
「大丈夫なの?」

「まぁ、俺も野良犬って言われているし」
「なんていうか、同じ匂いがするっていうか」
「俺に丁度あっているよ」
親友ちゃんと
「そう・・分かったわ(^^)」
「あの子の事よろしくね」
「幸せにしてあげてよ」
「何かあったら遠慮なく言ってよ」
「力になるから(^^)」

親友ちゃんて芯がしっかりしてる。
最後は友達を思って自分を律した。
尊敬してしまった。
彼女の思いに報わなければ。
真剣にそう思った。

しかし、かおりと付き合ったと噂が流れてから俺の周りに異変が起きてる。

以前振られた女性たちが、向こう側から接する様になってきた。
安全とでも思ってるのか?

でも、何かそれ以外の実感がある。
まるでB子の様に。
そこまでは行かないが、なにか誘ってくる感じがする。
なぜだ?
たぶん負けた感が彼女達を動かしているのか?

ここまで俺自身について少し補足。
カッコよく書いているが、実際の俺は振られまくり街道まっしぐら。

野良犬の俺のナンパ方法はマシンガン作戦。
一般の男性と考え方が違う。

とりあえず会った女性はほとんど声を掛ける。
そして絶対褒めてあげる。
「綺麗だね、モデルみたい」
「かわいいね、アイドルみたい」
「センスの良い服だよね、凄くにあっている」
「良い香水の臭いだね、クラクラくるよ」

とりあえず好意を持ってもらって、近寄ってきたらパクリ!
別名クモの巣作戦。

でも若い子は下心を警戒してか、中々最後の一線を越えてこない。
実際の勝率は1勝9敗以下だった。

それが相手から一線を越える行動を起こしてくる。
「ねぇ、今度どこか連れて行ってよ」
「私最近ひまなんだよねぇ」
「ねぇ、今悩み事があるんだけど、相談乗ってくれない?」

以前なら絶対無かったことが現実に女性側から誘ってくる。
それに対して
「それじゃ今度二人で会おうか」
「マジ、やったー」
これだけで釣れてしまう。

なんで・・・?

親友ちゃんとの大切な約束を、心の中の小さな箱にしまって、野良犬の大きな野望に突き進む俺だった。

夜になり、かおりが部屋に来た。

衣服はスウェットスーツ。
完全お泊り態勢。
もしやと思い抱きしめてキスをしてみる。
抵抗しない彼女。

あれ?
この状況はどうなの?

さらに服に手を入れてみる。
やっぱり抵抗しない。
行為自体はOKなのね。

ここではSEXの内容を省略して、この後のかおりとの関係について書いておきます。

この日から彼女は当たり前の様にお泊りに来るようになりました。
もちろん求めれば応えてくれます。
会話もカップルそのもの。
お互いの恋愛観を語ったり、将来の夢を語ったり・・
しかし彼女いわく「彼氏ではない」そうです。

今思えば彼女の俺に対する申し訳ない気持ちがあったのでしょう。
何故かと言うと・・

かおりは俺の部屋に来ない日、俺以外の男性とデートに出かけているようなのです。
相手の男性は同じ職場の男性諸氏です。
たしか15名くらいの中の10名くらいとか。
不特定多数と日替わりです。

皆さんと体の関係はOKしても、恋愛関係はNO、お断りしてきたそうです。
理由は簡単。
皆さん奥さんや、彼女さんがいる方々。
もめたくないようです。

俺の部屋に来る理由は、自分の部屋を出かける際、同部屋の親友ちゃんから「どこ行くの?」と問い詰められるから、「俺の部屋」で誤魔化すのだそうです。

こう書くと、まるで俺が都合の良い男の様ですが、違うのです。

かおりは前もって必ず俺の予定を聞いてきます。
俺も勤務が夜だったり遅かったり。
他の社員とは違う勤務体系で休日も平日だったり。
他の女性と遊んだりとか。

彼女は俺の予定を聞いて、俺が居ない日は他の男と。
俺が居る日は必ず俺の部屋に来たのです。

俺の予定が急遽変わって部屋にいると、彼女は男との予定を断って俺の部屋に来ます。

なんか変でしょ。

たぶん彼女の中で俺を他の男どもよりも大切に思ってくれているんです。
でも俺に対して自分の状況を申し訳なく思っているから、俺を彼氏と言わない。
勝手に解釈してました。

二人で居る時は色々な話をします。
かおり
「あの○○係長は変態」
「この前○○さんのフェラしたとき間違って噛んじゃった」
「○○課長は絶倫」

「○○子は好きもの」
「○○さんはフェラ上手」
「○○代ちゃんは彼氏の他に俺ともう一人」
普通のカップルには無い会話。
もう仲間というか、家族というか。

その内、俺は彼女の体を求めなくなっていきました。

二人は特別な信頼感で繋がっていたんだなって思います。

そんな日々を過ごしていたある日、俺は上司に呼び出されました。
お説教タイム。
上司
「会社内は恋愛禁止!」
「もしもの事があったら関係者全員やめてもらうからな」
「分かったな」
「いいな!」

予想できたことなのですが言われてしまいました。
どうしようかなぁ・・
仕事も飽きてきたし、辞めようかなぁ・・

そう思っていた時に事件が起きたのです。

続く。
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長文おちゅかれ~

職場での恋愛のかけひき、、、若い男女が集まるところには必ずありますよね。^^

不思議なもので、本命じゃなかった人も先輩達が狙っていると興味が湧いてきて恋愛ゲーム?に参戦したくなるもの。
そしてメグがその戦いに勝ってゴールインしたのが今の夫です。(笑)

さて、どんな事件がおこったのかな?
つづき、楽しみにしています~(o^-^o)

Re: 長文おちゅかれ~

いつもコメントありがとうございます(^^)

あの頃は本当に絶好調でした。
人生三度あるモテ季の1つみたいな(^^)

今考えると恋愛ゲームだったんだなって思います。
その中で勝ち残ったメグさんは美人か凄かったのか?
なんて失礼しました(^^)

次の事件は有りそうで無い修羅場!
俺の文力で伝えきれるか心配です。
読んでもらえるように頑張ります。

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Author:うみ0930
実体験を基に官能小説風に書いたり、架空設定で書いたりしてます。
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