クライセックス2
ラブホ到着。
タクシーの運ちゃんに少しのチップを付けて3千円程の料金を払い、車を降りる。
可愛くも少し恥ずかしがるお姉ちゃんの手を引きラブホへ入った。
フロントには誰も居ず、設置されたパネルのボタンで部屋を決める。
「どの部屋にする?」っと聞くと、もじもじしながら「どこでもいい」と答えるお姉ちゃんが居た。
この時俺は正直に心の中で「誰にも見られませんように・・」祈っていた。
(今思えば自分を恥じる)
とりあえず幾つか空いている部屋の中から適当なボタンを押し、設置された矢印の案内通り部屋に入った。
部屋に入った瞬間だった。
さっきまでもじもじ恥ずかしそうだったお姉ちゃんが思いっきり抱きついてきて、激しいキスの嵐。
さっきまで手を引かないと歩けないような素振りだったのに・・
キスはブチューーーーからレロレロレロ。
彼女の鼻息は猛々しく荒い。
俺は息もできないほどに唇を吸われ続けた。
酒の入った後だ。
理性よりも気持ちが優先して当たり前。
たぶん彼女も久しぶり男性との接点を持って興奮しているのだろう。
興奮が収まるまで彼女に体を任せるつもりだった。
この時、悪夢にも俺の脳裏にお姉ちゃんとの過去の楽しい時間が走馬灯のようによぎったのだ。
優しくて大好きだったお姉ちゃん。
膝枕してくれて、耳掻きしてくれた思い出。
色々楽しかった時間。
こんなお姉ちゃんが欲しかった。
あああ・・・
俺は何をしているんだ・・・
彼女は俺の性の餌食じゃない。
俺の理想が消えていく・・
大好きだったお姉ちゃんが、今、一人の女として、人間として、俺を求めている。
どうしたらいいんだ?
頭の中が半分パニックになりながら、さっきのショットバーでお姉ちゃんが言った言葉を思い出した。
「生きているだけで幸せ」
そうだ、今俺に出来る事はお姉ちゃんの幸せをかなえてあげる事。
人間として、女としての欲求を満たしてあげる事。
よし、覚悟はできた!
今からお姉ちゃんを抱く!
俺の覚悟と同時に、俺の目じりから涙と言う水が一滴流れた。
キスを解き、俺の気が変わらない内にお姉ちゃんをベットに引き倒す。
抵抗なく、むしろ分かっていたかのように従う彼女。
ベットの上でそのまま彼女にまたがり、再度キスをしながら彼女の服に手を掛けた。
彼女は我慢が出来なかったのだろう。
自らキスを外すと遠慮なく服を全部脱ぎ捨てた。
俺も合わす様に全ての服を脱ぎ、彼女に側に入り行為の続きをしたのだった。
キスから愛撫、クンニ、手マン・・・
彼女は感じながらほのかに声を漏らし、体温が上がってきたのが感じ取れた。
この後は挿入。
そう、SEXのメインイベント!
しかし、大問題が発生していた。
おチンチンが立たない。
今までに無い経験。
実は全ての愛撫をしながら俺の頭の中では常に葛藤が繰り返されていた。
「これでいいのか?」
「本当にあっているのか?」
「俺はこの後彼女に対して責任を取れるのか?」
「どうしたらいいんだ!!」
本当は抱きたくない気持ちが強すぎて、心の中で自分が逃げる為の口実を探していたのであった。
俺の意に反してお姉ちゃんのボルテージは上がって行く。
クンニで舐め上げる度、手マンでGを責める度に彼女の腰は跳ねあがり、秘部からキラキラと蜜がしたたり落ちた。
ここまで来てもう引けない。
お姉ちゃんに申し訳ないが、俺はクンニしながら目を閉じ、他の女性を想像しながら自らの手で自分のおチンチンしごいたのだった。
気付かれませんように・・・
今思えば最低の男だった。
少しの時間が過ぎ、俺のおチンチンはなんとか挿入可能な状態になった。
「早く終わらしたい」
この願いだけで勃起させたも同然。
躊躇せずコンドームを装着。
お姉ちゃんの両足を持ち上げ正常位の体制で挿入。
彼女も待ってましたと言わんばかりの表情で俺を見つめた。
俺はそこから普段とはまったく違う、挿入を楽しむこと無く、いかにもフィニッシュの為の様に激しく腰を打ちつけた。
パンパンパンパンパン・・・・
お姉ちゃんには申し訳ないが、目を閉じて、違う女を想像しながらパンパンパンパンパン・・・・
行為中お姉ちゃんの顔は見ていない。
自分が発射するだけで精一杯。
イクためだけに激しく腰を振る。
パンパンパンパンパン・・・・
そして男のクライマックス、射精を迎えた。
ブシュッ・・・ドクドク・・・
1分足らずのわずかな時間だったと思う。
目を開けてお姉ちゃんを見ると「えっ(@_@;)」って顔していた。
たぶんもっと入れてくれると思ったのだろう。
でも俺にはそんな精神的余裕は無かった。
「やっと終わった」
「これで一応のSEXとういう形は終了させた。」
「これで帰れる」
これが俺の感想だった。
もう嫌だ!
望まないSEXってこんなにも苦痛なのか!
「辛い・・帰りたい・・・」
そう思いながら少し休憩、彼女の隣で大の字になって寝たのだった。
それが甘かった。
次の瞬間、彼女が身を起こし、俺の股間に顔をうずめる。
もしやと思ったが案の定、俺のおチンチンを咥えはじめた。
フェラチオしはじめた。
一生懸命しゃぶっている。
またまた彼女の言葉が俺の脳裏をよぎる。
「こんなの久しぶり」(*^_^*)
そうだよな。
挿入から1分足らずじゃ物足りないよな。
彼女は一生懸命しゃぶり倒す。
自分の女を感じたいのだろう。
しかし、さすがに一回イッた後のおチンチンは手ごわい。
それでも一生懸命頑張る彼女。
俺も心の中で彼女への申し訳なさ、男としてのふがいなさに「よーし、もう一回頑張る」的な念力を唱えた。
要は目を閉じて他の女性を想像していた。
(最低男やね)
お互いの努力の甲斐があってか俺のおチンチンは2回目の勃起に成功。
すぐさまコンドームを装着して挿入へ。
2回目は簡単にイケない。
しかし早く終わらせたい俺。
最初からMAXで突きまくる。
パンパンパンパンパンパンパンパンーーーーーー
「あああああああああーーーー」
お姉ちゃんも最初からボルテージ上げて感じてる。
パンパンパンパンパンパンパンパンーーーーーー
「あああああああああーーーー」
それでも大した時間では無かったと思う。
ブシュ・・・ドクドク・・
俺は呆気なく終了を迎えたのだった。
もう終わり。
これ以上SEXはしたくない。
俺はフェラもさせぬようにうつ伏せになって寝る事にした。
これでこの悪夢は終わる。
そう思っていた。
(本当に最低な男でした)
いくらかの時間寝た。
お姉ちゃんが俺を起こしてくる。
お姉ちゃん
「ねぇ、もう帰ろう」
ゆすり起こされ時間を見るとお昼近くになっていた。
あああ・・・
頭痛い。
二日酔いだ。
その上、飲みすぎのSEX。
クラクラする。
割れそうな頭を抱えつつ、フロントに電話を掛ける。
俺
「チェックアウトお願いします」
フロント
「合計2万円になります」
そして事件が起こった・・・
支払いの為に財布を開けたら・・お金が・・・無い!
えええええええええええええ!!!!!!!
昨晩8万位あった。
飲み代で2万位。
タクシー3千円位。
えええええええええええええ??????
すぐさまお姉ちゃんの顔を見る。
俺の視線を知ってか知らずか、素知らぬ顔をしてる。
いや、てか決して視線を合わせようとはしない。
取ったな・・・(怒)
込み上げる怒りと同時に、昼間の明るさの中で彼女を見る。
昨晩は酔っていて気付かなかった。
日の光の中では普通の素朴な女の子。
その中に確かに障害は目で確認できるほど。
そして、昼間の面影に昔のお姉ちゃんがそのまま浮かんでいた。
・・・・・・
たとえば俺がここで怒りに任せて彼女をしばき上げ、白状させる事は出来るかもしれない。
でも・・・俺が大好きだったお姉ちゃんなんだよな。
確かにお金が無くなった疑心は消えない。
ただここで彼女を責めても・・・なにも取り返せない。
たとえお金が返ってきたとしても、大切な思い出は消えてなくなるかもしれない。
どうしよう・・・
しばし悩んで俺は判断した。
俺
「ごめん、お金無くなっちゃった」
「おろしてくるね」
ラブホの部屋に彼女を残し、どこか近くにATMが無いか探し始めた。
道を歩きながら「このまま逃げたろか」と何回思った事か。
しかし、何故か昼間のお姉ちゃんの顔が、昔大好きだったお姉ちゃんの事を思い出させて放っておくことが出来なかった。
結局だいぶ歩いた先のATMでお金をおろし、ラブホへ向かう。
1時間以上過ぎただろう。
延長料金も着いただろう。
お姉ちゃんもだいぶ待たせている。
早く帰らなきゃ。
歩きながら俺は普通の人の良いバカになっていた。
ラブホに着くと部屋に誰も居ない。
アレ?
フロントに電話してみると、お姉ちゃんはラブホの従業員部屋でお茶を飲んでいるんだとか。
ラブホ側も部屋の掃除したい。
延長料金もかかるし、せっかくだからお茶でも飲んでてみたいな配慮らしい。
ふざけんな!!!!!!!
思いつつも言葉に出来ない俺。
今回は何処からおかしくなったのか?
なんで俺だけ気を使い、金を使い、労力使って苦労しているんだ?
わからん・・・
二日酔いで頭痛いだけだ・・・
帰りのタクシーの中、一言だけお姉ちゃんに質問してみた。
俺
「おねえちゃん、昔の俺の事覚えている?」
俺の中にわずかに残る、希望の質問だった。
お姉ちゃん
「えっ?」
分かるはずもない。
事故以前の記憶はほとんど無い。
ただただビックリした顔をしているだけのお姉ちゃんだった。
彼女を無事に再開したショットバーの前に送り届けた。
俺は二度とこの店には行かないと誓った。
望まない関係は心を引きちぎるように苦しい。
もう二度と、あんな思いはごめんだ。
クライセックス。
セックスは色々な形があり、楽しみ方も様々。
でも、片方の思いが歪んだ受け止め方で進んだ時に起こるのだと思う。
最初から今回みたいな思いをすると分かっていたら、ショットバーの時点で断っていただろう。
でも大好きなお姉ちゃんとの再会。
神様のいたずらか、戒めか・・・
この時、二度とクライセックスをしないと誓った。
しかし人生は糾える縄のごとし。
この後も色々なクライセックスを経験する羽目になる。
その話はいつかまた。
長文最後までありがとうございました。
タクシーの運ちゃんに少しのチップを付けて3千円程の料金を払い、車を降りる。
可愛くも少し恥ずかしがるお姉ちゃんの手を引きラブホへ入った。
フロントには誰も居ず、設置されたパネルのボタンで部屋を決める。
「どの部屋にする?」っと聞くと、もじもじしながら「どこでもいい」と答えるお姉ちゃんが居た。
この時俺は正直に心の中で「誰にも見られませんように・・」祈っていた。
(今思えば自分を恥じる)
とりあえず幾つか空いている部屋の中から適当なボタンを押し、設置された矢印の案内通り部屋に入った。
部屋に入った瞬間だった。
さっきまでもじもじ恥ずかしそうだったお姉ちゃんが思いっきり抱きついてきて、激しいキスの嵐。
さっきまで手を引かないと歩けないような素振りだったのに・・
キスはブチューーーーからレロレロレロ。
彼女の鼻息は猛々しく荒い。
俺は息もできないほどに唇を吸われ続けた。
酒の入った後だ。
理性よりも気持ちが優先して当たり前。
たぶん彼女も久しぶり男性との接点を持って興奮しているのだろう。
興奮が収まるまで彼女に体を任せるつもりだった。
この時、悪夢にも俺の脳裏にお姉ちゃんとの過去の楽しい時間が走馬灯のようによぎったのだ。
優しくて大好きだったお姉ちゃん。
膝枕してくれて、耳掻きしてくれた思い出。
色々楽しかった時間。
こんなお姉ちゃんが欲しかった。
あああ・・・
俺は何をしているんだ・・・
彼女は俺の性の餌食じゃない。
俺の理想が消えていく・・
大好きだったお姉ちゃんが、今、一人の女として、人間として、俺を求めている。
どうしたらいいんだ?
頭の中が半分パニックになりながら、さっきのショットバーでお姉ちゃんが言った言葉を思い出した。
「生きているだけで幸せ」
そうだ、今俺に出来る事はお姉ちゃんの幸せをかなえてあげる事。
人間として、女としての欲求を満たしてあげる事。
よし、覚悟はできた!
今からお姉ちゃんを抱く!
俺の覚悟と同時に、俺の目じりから涙と言う水が一滴流れた。
キスを解き、俺の気が変わらない内にお姉ちゃんをベットに引き倒す。
抵抗なく、むしろ分かっていたかのように従う彼女。
ベットの上でそのまま彼女にまたがり、再度キスをしながら彼女の服に手を掛けた。
彼女は我慢が出来なかったのだろう。
自らキスを外すと遠慮なく服を全部脱ぎ捨てた。
俺も合わす様に全ての服を脱ぎ、彼女に側に入り行為の続きをしたのだった。
キスから愛撫、クンニ、手マン・・・
彼女は感じながらほのかに声を漏らし、体温が上がってきたのが感じ取れた。
この後は挿入。
そう、SEXのメインイベント!
しかし、大問題が発生していた。
おチンチンが立たない。
今までに無い経験。
実は全ての愛撫をしながら俺の頭の中では常に葛藤が繰り返されていた。
「これでいいのか?」
「本当にあっているのか?」
「俺はこの後彼女に対して責任を取れるのか?」
「どうしたらいいんだ!!」
本当は抱きたくない気持ちが強すぎて、心の中で自分が逃げる為の口実を探していたのであった。
俺の意に反してお姉ちゃんのボルテージは上がって行く。
クンニで舐め上げる度、手マンでGを責める度に彼女の腰は跳ねあがり、秘部からキラキラと蜜がしたたり落ちた。
ここまで来てもう引けない。
お姉ちゃんに申し訳ないが、俺はクンニしながら目を閉じ、他の女性を想像しながら自らの手で自分のおチンチンしごいたのだった。
気付かれませんように・・・
今思えば最低の男だった。
少しの時間が過ぎ、俺のおチンチンはなんとか挿入可能な状態になった。
「早く終わらしたい」
この願いだけで勃起させたも同然。
躊躇せずコンドームを装着。
お姉ちゃんの両足を持ち上げ正常位の体制で挿入。
彼女も待ってましたと言わんばかりの表情で俺を見つめた。
俺はそこから普段とはまったく違う、挿入を楽しむこと無く、いかにもフィニッシュの為の様に激しく腰を打ちつけた。
パンパンパンパンパン・・・・
お姉ちゃんには申し訳ないが、目を閉じて、違う女を想像しながらパンパンパンパンパン・・・・
行為中お姉ちゃんの顔は見ていない。
自分が発射するだけで精一杯。
イクためだけに激しく腰を振る。
パンパンパンパンパン・・・・
そして男のクライマックス、射精を迎えた。
ブシュッ・・・ドクドク・・・
1分足らずのわずかな時間だったと思う。
目を開けてお姉ちゃんを見ると「えっ(@_@;)」って顔していた。
たぶんもっと入れてくれると思ったのだろう。
でも俺にはそんな精神的余裕は無かった。
「やっと終わった」
「これで一応のSEXとういう形は終了させた。」
「これで帰れる」
これが俺の感想だった。
もう嫌だ!
望まないSEXってこんなにも苦痛なのか!
「辛い・・帰りたい・・・」
そう思いながら少し休憩、彼女の隣で大の字になって寝たのだった。
それが甘かった。
次の瞬間、彼女が身を起こし、俺の股間に顔をうずめる。
もしやと思ったが案の定、俺のおチンチンを咥えはじめた。
フェラチオしはじめた。
一生懸命しゃぶっている。
またまた彼女の言葉が俺の脳裏をよぎる。
「こんなの久しぶり」(*^_^*)
そうだよな。
挿入から1分足らずじゃ物足りないよな。
彼女は一生懸命しゃぶり倒す。
自分の女を感じたいのだろう。
しかし、さすがに一回イッた後のおチンチンは手ごわい。
それでも一生懸命頑張る彼女。
俺も心の中で彼女への申し訳なさ、男としてのふがいなさに「よーし、もう一回頑張る」的な念力を唱えた。
要は目を閉じて他の女性を想像していた。
(最低男やね)
お互いの努力の甲斐があってか俺のおチンチンは2回目の勃起に成功。
すぐさまコンドームを装着して挿入へ。
2回目は簡単にイケない。
しかし早く終わらせたい俺。
最初からMAXで突きまくる。
パンパンパンパンパンパンパンパンーーーーーー
「あああああああああーーーー」
お姉ちゃんも最初からボルテージ上げて感じてる。
パンパンパンパンパンパンパンパンーーーーーー
「あああああああああーーーー」
それでも大した時間では無かったと思う。
ブシュ・・・ドクドク・・
俺は呆気なく終了を迎えたのだった。
もう終わり。
これ以上SEXはしたくない。
俺はフェラもさせぬようにうつ伏せになって寝る事にした。
これでこの悪夢は終わる。
そう思っていた。
(本当に最低な男でした)
いくらかの時間寝た。
お姉ちゃんが俺を起こしてくる。
お姉ちゃん
「ねぇ、もう帰ろう」
ゆすり起こされ時間を見るとお昼近くになっていた。
あああ・・・
頭痛い。
二日酔いだ。
その上、飲みすぎのSEX。
クラクラする。
割れそうな頭を抱えつつ、フロントに電話を掛ける。
俺
「チェックアウトお願いします」
フロント
「合計2万円になります」
そして事件が起こった・・・
支払いの為に財布を開けたら・・お金が・・・無い!
えええええええええええええ!!!!!!!
昨晩8万位あった。
飲み代で2万位。
タクシー3千円位。
えええええええええええええ??????
すぐさまお姉ちゃんの顔を見る。
俺の視線を知ってか知らずか、素知らぬ顔をしてる。
いや、てか決して視線を合わせようとはしない。
取ったな・・・(怒)
込み上げる怒りと同時に、昼間の明るさの中で彼女を見る。
昨晩は酔っていて気付かなかった。
日の光の中では普通の素朴な女の子。
その中に確かに障害は目で確認できるほど。
そして、昼間の面影に昔のお姉ちゃんがそのまま浮かんでいた。
・・・・・・
たとえば俺がここで怒りに任せて彼女をしばき上げ、白状させる事は出来るかもしれない。
でも・・・俺が大好きだったお姉ちゃんなんだよな。
確かにお金が無くなった疑心は消えない。
ただここで彼女を責めても・・・なにも取り返せない。
たとえお金が返ってきたとしても、大切な思い出は消えてなくなるかもしれない。
どうしよう・・・
しばし悩んで俺は判断した。
俺
「ごめん、お金無くなっちゃった」
「おろしてくるね」
ラブホの部屋に彼女を残し、どこか近くにATMが無いか探し始めた。
道を歩きながら「このまま逃げたろか」と何回思った事か。
しかし、何故か昼間のお姉ちゃんの顔が、昔大好きだったお姉ちゃんの事を思い出させて放っておくことが出来なかった。
結局だいぶ歩いた先のATMでお金をおろし、ラブホへ向かう。
1時間以上過ぎただろう。
延長料金も着いただろう。
お姉ちゃんもだいぶ待たせている。
早く帰らなきゃ。
歩きながら俺は普通の人の良いバカになっていた。
ラブホに着くと部屋に誰も居ない。
アレ?
フロントに電話してみると、お姉ちゃんはラブホの従業員部屋でお茶を飲んでいるんだとか。
ラブホ側も部屋の掃除したい。
延長料金もかかるし、せっかくだからお茶でも飲んでてみたいな配慮らしい。
ふざけんな!!!!!!!
思いつつも言葉に出来ない俺。
今回は何処からおかしくなったのか?
なんで俺だけ気を使い、金を使い、労力使って苦労しているんだ?
わからん・・・
二日酔いで頭痛いだけだ・・・
帰りのタクシーの中、一言だけお姉ちゃんに質問してみた。
俺
「おねえちゃん、昔の俺の事覚えている?」
俺の中にわずかに残る、希望の質問だった。
お姉ちゃん
「えっ?」
分かるはずもない。
事故以前の記憶はほとんど無い。
ただただビックリした顔をしているだけのお姉ちゃんだった。
彼女を無事に再開したショットバーの前に送り届けた。
俺は二度とこの店には行かないと誓った。
望まない関係は心を引きちぎるように苦しい。
もう二度と、あんな思いはごめんだ。
クライセックス。
セックスは色々な形があり、楽しみ方も様々。
でも、片方の思いが歪んだ受け止め方で進んだ時に起こるのだと思う。
最初から今回みたいな思いをすると分かっていたら、ショットバーの時点で断っていただろう。
でも大好きなお姉ちゃんとの再会。
神様のいたずらか、戒めか・・・
この時、二度とクライセックスをしないと誓った。
しかし人生は糾える縄のごとし。
この後も色々なクライセックスを経験する羽目になる。
その話はいつかまた。
長文最後までありがとうございました。
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(。っ・Д・)っおヒサシぶりんこ♪
なんだかねー。
うみさんの人の良さが垣間見れる記事ですにゃ。
それとね!男性心理が包み隠さず書かれてあって、知りたがりのメグは好きだなーうみさんの記事。
やっぱあれかなー
男子に対してはリラックスできる女であるべきよね。
それとそれなりの外見を保ってないとねーなんて思います。
うみさんの人の良さが垣間見れる記事ですにゃ。
それとね!男性心理が包み隠さず書かれてあって、知りたがりのメグは好きだなーうみさんの記事。
やっぱあれかなー
男子に対してはリラックスできる女であるべきよね。
それとそれなりの外見を保ってないとねーなんて思います。