JK綾の場合39、メイの暴走。
今日はメイちゃんがお泊まりだからお兄ちゃんには我慢してもらってエッチは無し。
私の部屋で私とメイちゃんはお休み。
お兄ちゃんは自分の部屋で。
そして夜中に事件は起こった。
眠りに着いて私は夢の中。
ゆっくりスヤスヤ眠る私。
おぼろげな感覚。
そんな状態。
隣に寝てたメイちゃんが起き上がって部屋を出ていく。
トイレかな?
私の方を確認しながら音を立てない様にドアをゆっくり開け閉めしてて。
いってらっしゃい・・ってくらいに思ってて。
私はまた眠りに入る。
スヤスヤ・・
ゆっくり眠る私。
暫くして気が付いた。
ハッ!
メイちゃんが帰ってこない。
もしかして・・
悪い予感がする・・
ベッドを飛び起き部屋を出て、自分の中に起きた危機感を確かめに。
まずはトイレ。
きっとまだトイレに居るんだよね。
きっとそうだよ・・
しかしトイレの灯りは消えてる。
確認の為にドアをゆっくり開けて・・
誰もいない・・
うそ・・
もしかして・・
そんなはずは無いよね・・
何事も無い事を祈りながらお兄ちゃんの部屋の前に。
大丈夫だよね・・
きっと自分の考えすぎ。
大丈夫。
自分の中に強く念じて、ゆっくりお兄ちゃんの部屋のドアを開けて・・
そして私に衝撃が走った。
お兄ちゃんのベッドでモサモサ動いてる人影。
暗くてよく確認できない。
うそ・・
やだ・・
怖いけど部屋の明かりをつける。
灯りに気付いた長い髪の女性が驚いて一瞬こっちを見て、そして隠れる様に掛け布団に潜り隠れて。
お兄ちゃんは寝ぼけ眼でムニャムニャって感じで目覚めて・・
私の方を見たお兄ちゃんも驚いた感じで・・
「あれ?」
「あ・・綾・・」
「じゃあさっきのは・・」
自分の布団の中で小さく固まってる誰かが居る事に驚きを隠せない様だ。
ガバっと布団をめくると、そこにはうつむいて小さくなってるメイちゃんが・・
どうして・・
私も唖然・・
お兄ちゃんもポカーンってしてて・・
暫く沈黙。
私は寝起きで良く思考できない自分の中に、真っ赤な熱い炎が舞い上がるの分かった。
「なにやってるのよ!」
バチンッ!
思った瞬間言葉が出て・・
そしてやっちゃいけないけど、気が付いた時には手が出て彼女の頭を思いっきり叩いてた。
悔しい・・
なんで・・
あんなに仲良く一緒に過ごした時間が頭の中で甦り、それが全て裏切られた気分。
大好きな親友に裏切られた。
私の愛してる人に手を出した。
許せない!
お兄ちゃんはメイちゃんをかばう様に間に入る。
暴力に走りそうな私に待てって制止してる。
「お兄ちゃん、なんで気が付かなかったの?」
「いや・・ごめん・・寝ぼけてて綾だと思ったよ」
お兄ちゃんは私が見ても完全な寝起き状態で寝ぼけ明けみたいで・・
お兄ちゃんの言ってる事は本当みたい。
衣服も着てるし、本人は何も意識してなたっかと思う。
だったら犯人は一人しかいない。
メイちゃん。
なぜ・・なんで・・
自分の中に渦巻く疑問・・
裏切られた感覚。
彼女はうつむいたまま何も答えない。
なんか反応してよ。
なんか答えてよ。
この状況を説明して!
「メイちゃん、何がどうでこうなったのか説明して!」
黙り込むメイちゃんと鬼の形相の私と・・
間を割るようにお兄ちゃんが入り込んで、今にも襲い掛かりそうな私を抱擁して諭してくれる。
「綾、少し落ち着け」
「とりあえず今はメイちゃんと離れて、そして俺とゆっくり話そう」
お兄ちゃんはメイちゃんを私の部屋に戻るように促し、私と二人きりで話がしたいって言って、そのままお兄ちゃんの部屋で私の感情爆発を受け止めてくれる。
なんで・・
なんで私の大切なお兄ちゃんに手を出したの?
親友だと思ってたのに・・
裏切られた。
許せない。
私の中の感情爆発。
私の言い分を全て聞いてくれたお兄ちゃんは私を諭すように話し始める。
「いいか、綾」
「お前の気持ちは痛いほど分かった」
「裏切られた辛い気持ち」
「大切な物を取られる事の恐怖」
「俺がお前の立場だったら同じ事をしたかもしれない」
お兄ちゃんの言葉は素直に嬉しかった。
私を優しく包み込んでくれて、お兄ちゃんの胸の中に私の感情がどんどん吸い込まれていって。
程なくして私は落ち着きを取り戻す。
落ち着いた私にお兄ちゃんは言う。
「感情に任せて本気で誰かを傷つけても、何も解決しない」
「まずはゆっくり話して相手を理解する事」
「自分の頭の中で起きてる感情を一つづつ紙にかいてごらん」
「頭の中でグルグル渦巻いてる事は大概一つの原因に囚われてるだけだから」
お兄ちゃんは私に紙とペンを渡して書いてみてって。
言われた通りに書いてみる。
・私の大切な人を取ろうとした。
・親友なのに裏切られた。
・騙された。
よくよく考えてみるとこれしか書けない。
私の感情爆発はこれだけの内容でしかない。
頭の中でもっと整理してみる。
信頼してた親友に私の大切な人を取られる恐怖と怒り。
ここまで自分の中で集約できた。
お兄ちゃんは言う。
「怒りは行動を起こしてしまうが、後で取り返しのつかない事になる」
「最初にやらなければいけない事は何故こうなったのかを自分で理解しなきゃ」
「行動は色々考えて最後でいい」
分かった。
少し落ち着いてる私。
お兄ちゃんにハグされながら落ち着いて。
私の頭を撫でながらお兄ちゃんは言う。
「やっと落ち着いたね」
「今回の事件は少し俺に預けて欲しい」
「メイちゃんにも聞きたい事がある」
お兄ちゃんはメイちゃんと話したいと言って部屋を出た。
しばらくして戻ってきたお兄ちゃんは私に言う。
「メイちゃんと話したのは綾に言った事と同じ」
「自分の感情を紙に書かせて、落ち着いて、そして今やるべき事を考える」
「そう伝えた」
「後はメッセで話してみて」
お兄ちゃん曰く、互いの感情爆発は紙に書くと大した事ではなくて、落ち着いて読み返すと自分の失敗が良く分かる。
自分の怒りの感情が高ぶった時はこうやって自分を落ち着けて。
そうやって喧嘩とかしなくなったらしい。
落ち着いたら分かる事があるって意味。
何となく分かった。
お兄ちゃんに促されてメイちゃんにメッセを送る。
送信
「さっきはカッとなってごめんね」
「でも私には許せないから」
「なぜそうなったのか理由を説明してほしい」
返信
「私こそ大変なことをしてごめんなさい」
「お兄ちゃんに言われて、感情を紙に書いたら、私は誰かに甘えたくて」
「悪い事って分かっていても感情が抑えられなくて」
「本当にごめんなさい」
何となく理解できてきてる。
メイちゃんは誰かに甘えたいのね。
本当は新兄に構ってほしい。
そう思ってるはず。
たまたま私のお兄ちゃんが居たから・・
でもそれは許せない。
私の大切な人に手を出したのは。
そこは怒りの原点。
メイちゃんの気持ちは分かる。
女なら誰かに愛されたい気持ちはあるよ。
だからお兄ちゃんに手を出さなかったらそれでOK.
そうしてくれるなら今後も友達でいれると思う。
あっ!
なんか落ち着いて自分が整理できてる。
怒りの感情が薄くなって、自分自身を解放してる。
今ならメイちゃんとしっかり話せそう。
行動はその後でもいいかも・・
不思議・・
落ち着いた私はもう一度メッセを送る。
送信
「少しだけお話ししたいの」
「今から行っても良い?」
返信
「うん、分かった」
よし、今からメイちゃんとしっかり話す。
聞きたい事は起きた過去より未来をどうするのか。
メイちゃんの考えを知りたい。
それだけ。
あっ、あと絶対にお兄ちゃんに手を出さないでって約束してもらう。
私の中は落ち着いて、半分メイちゃんを許してる。
ありがとうお兄ちゃん。
もう少しで大切な親友を失うところだったよ。
これからメイちゃんとお話しするけど、お兄ちゃんも一緒に来てくれるよね。
頼りになる人。
もう少し頼って良い?
続く。
私の部屋で私とメイちゃんはお休み。
お兄ちゃんは自分の部屋で。
そして夜中に事件は起こった。
眠りに着いて私は夢の中。
ゆっくりスヤスヤ眠る私。
おぼろげな感覚。
そんな状態。
隣に寝てたメイちゃんが起き上がって部屋を出ていく。
トイレかな?
私の方を確認しながら音を立てない様にドアをゆっくり開け閉めしてて。
いってらっしゃい・・ってくらいに思ってて。
私はまた眠りに入る。
スヤスヤ・・
ゆっくり眠る私。
暫くして気が付いた。
ハッ!
メイちゃんが帰ってこない。
もしかして・・
悪い予感がする・・
ベッドを飛び起き部屋を出て、自分の中に起きた危機感を確かめに。
まずはトイレ。
きっとまだトイレに居るんだよね。
きっとそうだよ・・
しかしトイレの灯りは消えてる。
確認の為にドアをゆっくり開けて・・
誰もいない・・
うそ・・
もしかして・・
そんなはずは無いよね・・
何事も無い事を祈りながらお兄ちゃんの部屋の前に。
大丈夫だよね・・
きっと自分の考えすぎ。
大丈夫。
自分の中に強く念じて、ゆっくりお兄ちゃんの部屋のドアを開けて・・
そして私に衝撃が走った。
お兄ちゃんのベッドでモサモサ動いてる人影。
暗くてよく確認できない。
うそ・・
やだ・・
怖いけど部屋の明かりをつける。
灯りに気付いた長い髪の女性が驚いて一瞬こっちを見て、そして隠れる様に掛け布団に潜り隠れて。
お兄ちゃんは寝ぼけ眼でムニャムニャって感じで目覚めて・・
私の方を見たお兄ちゃんも驚いた感じで・・
「あれ?」
「あ・・綾・・」
「じゃあさっきのは・・」
自分の布団の中で小さく固まってる誰かが居る事に驚きを隠せない様だ。
ガバっと布団をめくると、そこにはうつむいて小さくなってるメイちゃんが・・
どうして・・
私も唖然・・
お兄ちゃんもポカーンってしてて・・
暫く沈黙。
私は寝起きで良く思考できない自分の中に、真っ赤な熱い炎が舞い上がるの分かった。
「なにやってるのよ!」
バチンッ!
思った瞬間言葉が出て・・
そしてやっちゃいけないけど、気が付いた時には手が出て彼女の頭を思いっきり叩いてた。
悔しい・・
なんで・・
あんなに仲良く一緒に過ごした時間が頭の中で甦り、それが全て裏切られた気分。
大好きな親友に裏切られた。
私の愛してる人に手を出した。
許せない!
お兄ちゃんはメイちゃんをかばう様に間に入る。
暴力に走りそうな私に待てって制止してる。
「お兄ちゃん、なんで気が付かなかったの?」
「いや・・ごめん・・寝ぼけてて綾だと思ったよ」
お兄ちゃんは私が見ても完全な寝起き状態で寝ぼけ明けみたいで・・
お兄ちゃんの言ってる事は本当みたい。
衣服も着てるし、本人は何も意識してなたっかと思う。
だったら犯人は一人しかいない。
メイちゃん。
なぜ・・なんで・・
自分の中に渦巻く疑問・・
裏切られた感覚。
彼女はうつむいたまま何も答えない。
なんか反応してよ。
なんか答えてよ。
この状況を説明して!
「メイちゃん、何がどうでこうなったのか説明して!」
黙り込むメイちゃんと鬼の形相の私と・・
間を割るようにお兄ちゃんが入り込んで、今にも襲い掛かりそうな私を抱擁して諭してくれる。
「綾、少し落ち着け」
「とりあえず今はメイちゃんと離れて、そして俺とゆっくり話そう」
お兄ちゃんはメイちゃんを私の部屋に戻るように促し、私と二人きりで話がしたいって言って、そのままお兄ちゃんの部屋で私の感情爆発を受け止めてくれる。
なんで・・
なんで私の大切なお兄ちゃんに手を出したの?
親友だと思ってたのに・・
裏切られた。
許せない。
私の中の感情爆発。
私の言い分を全て聞いてくれたお兄ちゃんは私を諭すように話し始める。
「いいか、綾」
「お前の気持ちは痛いほど分かった」
「裏切られた辛い気持ち」
「大切な物を取られる事の恐怖」
「俺がお前の立場だったら同じ事をしたかもしれない」
お兄ちゃんの言葉は素直に嬉しかった。
私を優しく包み込んでくれて、お兄ちゃんの胸の中に私の感情がどんどん吸い込まれていって。
程なくして私は落ち着きを取り戻す。
落ち着いた私にお兄ちゃんは言う。
「感情に任せて本気で誰かを傷つけても、何も解決しない」
「まずはゆっくり話して相手を理解する事」
「自分の頭の中で起きてる感情を一つづつ紙にかいてごらん」
「頭の中でグルグル渦巻いてる事は大概一つの原因に囚われてるだけだから」
お兄ちゃんは私に紙とペンを渡して書いてみてって。
言われた通りに書いてみる。
・私の大切な人を取ろうとした。
・親友なのに裏切られた。
・騙された。
よくよく考えてみるとこれしか書けない。
私の感情爆発はこれだけの内容でしかない。
頭の中でもっと整理してみる。
信頼してた親友に私の大切な人を取られる恐怖と怒り。
ここまで自分の中で集約できた。
お兄ちゃんは言う。
「怒りは行動を起こしてしまうが、後で取り返しのつかない事になる」
「最初にやらなければいけない事は何故こうなったのかを自分で理解しなきゃ」
「行動は色々考えて最後でいい」
分かった。
少し落ち着いてる私。
お兄ちゃんにハグされながら落ち着いて。
私の頭を撫でながらお兄ちゃんは言う。
「やっと落ち着いたね」
「今回の事件は少し俺に預けて欲しい」
「メイちゃんにも聞きたい事がある」
お兄ちゃんはメイちゃんと話したいと言って部屋を出た。
しばらくして戻ってきたお兄ちゃんは私に言う。
「メイちゃんと話したのは綾に言った事と同じ」
「自分の感情を紙に書かせて、落ち着いて、そして今やるべき事を考える」
「そう伝えた」
「後はメッセで話してみて」
お兄ちゃん曰く、互いの感情爆発は紙に書くと大した事ではなくて、落ち着いて読み返すと自分の失敗が良く分かる。
自分の怒りの感情が高ぶった時はこうやって自分を落ち着けて。
そうやって喧嘩とかしなくなったらしい。
落ち着いたら分かる事があるって意味。
何となく分かった。
お兄ちゃんに促されてメイちゃんにメッセを送る。
送信
「さっきはカッとなってごめんね」
「でも私には許せないから」
「なぜそうなったのか理由を説明してほしい」
返信
「私こそ大変なことをしてごめんなさい」
「お兄ちゃんに言われて、感情を紙に書いたら、私は誰かに甘えたくて」
「悪い事って分かっていても感情が抑えられなくて」
「本当にごめんなさい」
何となく理解できてきてる。
メイちゃんは誰かに甘えたいのね。
本当は新兄に構ってほしい。
そう思ってるはず。
たまたま私のお兄ちゃんが居たから・・
でもそれは許せない。
私の大切な人に手を出したのは。
そこは怒りの原点。
メイちゃんの気持ちは分かる。
女なら誰かに愛されたい気持ちはあるよ。
だからお兄ちゃんに手を出さなかったらそれでOK.
そうしてくれるなら今後も友達でいれると思う。
あっ!
なんか落ち着いて自分が整理できてる。
怒りの感情が薄くなって、自分自身を解放してる。
今ならメイちゃんとしっかり話せそう。
行動はその後でもいいかも・・
不思議・・
落ち着いた私はもう一度メッセを送る。
送信
「少しだけお話ししたいの」
「今から行っても良い?」
返信
「うん、分かった」
よし、今からメイちゃんとしっかり話す。
聞きたい事は起きた過去より未来をどうするのか。
メイちゃんの考えを知りたい。
それだけ。
あっ、あと絶対にお兄ちゃんに手を出さないでって約束してもらう。
私の中は落ち着いて、半分メイちゃんを許してる。
ありがとうお兄ちゃん。
もう少しで大切な親友を失うところだったよ。
これからメイちゃんとお話しするけど、お兄ちゃんも一緒に来てくれるよね。
頼りになる人。
もう少し頼って良い?
続く。
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