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JK綾の場合18、兄同士の接近2。

今日は私の家からメイちゃんと二人で登校。
道ながら楽しいトークタイム。

「綾ちゃんのお兄さんって本当に優しいのね」
いやぁ・・そんなこと有るよ。
なんか彼氏自慢してるみたいで嬉しい。

「メイちゃんもお兄さんと幸せになれるといいね」
うんって頷く彼女。
でも少しはにかんでる。
こればっかりは相手次第だし。
お兄ちゃんが間に入ってくれるけど、上手くまとまるかなぁ・・
上手くいって欲しい(祈る)

学校も近くなってきて、昨日の事は絶対秘密。
メイちゃんと強く約束。

この先の角を曲がったら校門。
角を曲がって・・
「あっ・・」
メイちゃんの驚く声。
男の子が校門近くで誰かを待ってるみたい。
もしかして・・

彼が私たちの存在に気付いて近寄って来る。
そして話し掛けられる。

「メイ、昨日はどこ行ってたんだ」
「連絡もしないで」
「心配したんだからな」

シレっと話し掛けてきた。
メイちゃんのお兄さんだ。

白々しいヤツ。
私はとりあえず黙る事にして。
そしたらメイちゃんが答えた。

「真兄」(メイちゃんはお兄さんをそう呼ぶ)
「昨日は彼女の家に泊めてもらったの」
「色々聞いてもらって」
「真兄の事も相談乗ってもらって」

メイちゃん何か覚悟を決めてる。
怒られるかも知れない事を覚悟して言ってる。
目が真剣。
手をぎゅって握りしめて。
心なしかプルプル震えてる気がする。

バツの悪そうな彼女の兄。
「とにかく一回帰ってこい」
「少し話したい」

「じゃあ絶対何もしないって誓って」
メイちゃん必死だぁ・・

でもなんの保証もないよ・・
危険だって・・
私に一抹の不安。
このまま彼女を帰したら・・
悲しい結果になりそう・・

どうしよう・・
あっ、そうだ!
お兄ちゃんが話したいって言ってたんだよ。
せっかくだから・・

「あのー、お話のところ失礼ですが・・」
「私のお兄ちゃんが彼女の事で話したいって言ってました」

はぁ?
メイちゃんの兄が顔をしかめてる。

「お兄ちゃんが連絡欲しいそうです」

メイちゃん兄がイライラして言ってくる。
「はぁ?」
「なんで貴方のお兄ちゃん?」
「なんで俺が話さなきゃならないの?」

イラついてるみたい。
とりあえず自己紹介。
「私、メイちゃんの同級生で綾って言います」
「鬼神丸 綾です」

「ええ・・!!」

ビビってる。
やったー!
この辺りじゃこの名字で大体の男の子はビビるんだよね。
女の子にはなんか恥ずかしい名字なんだけど。

「き・・気神丸・・」ゴクリッ・・

「そうです」
「私のお兄ちゃんは鬼神丸 圭って言います」

どうだ!
お兄ちゃんの名前を聞いてビビらなかった男子は少数。
歳の離れた子か、世間知らずの子。

メイちゃんのお兄さんがビビってる。
言葉に詰まってる様子。

私はたたみ掛ける。
「お兄ちゃんの意思は伝えました」
「後は連絡してあげて下さい」

連絡先をメイちゃんのスマホから送信。
固まってる彼を置き去りにしてメイちゃんの手を引き校内に逃げて。
逃げ際に
「お兄ちゃんと話すまで、メイちゃんは私の家に住みますから」
言ってやった!

校内に逃げてメイちゃんから質問。
「もしかして綾ちゃんのお兄ちゃんて怖い人なの?」

そりゃそうだよね。
あんな優しそうなお兄ちゃんだけど、昔は「鬼の圭」とか「鬼神」とか言われたんだから。
おかげで私は男子から虐められる事なんかなかった。
ケンカになると怖いらしいんだけど、見た事ない。
怖いのは噂だけ。
私の前ではいつも優しい。
大好きなお兄ちゃん。

昼休みに二人きりになってメイちゃんのスマホを確認。
お兄さんからメッセが。

「なんで鬼神丸さんなんかと一緒なの?」
「もしかして俺・・殺される・・」

完全にビビってる。
だよね・・
しかもお兄ちゃんと2歳しか変わらないし。
いろんな噂は知ってると思う。
怖いと思うよ。

でも目的はメイちゃん兄と、私のお兄ちゃんの連絡。
うまく繋げねば。
考えに考えて・・
そして返信。

「絶対大丈夫」
「昔みたいな荒れてる事は無いから」
「今は凄く優しい人だから」
「話してみたいだけらしいよ」
「信用して」

これで伝わるか?
送信。

暫くして返信あり。
「何かするって事は無いと思うけど」
「だけど俺一人とか完全に不利じゃん」
「怖くは無いけどやっぱ不利な状況は嫌だ」

完全にビビってる。
ビビりすぎて話しが繋がらない。
どうしたもんか・・

それじゃ・・
「それじゃ私達妹も一緒に皆でお食事しながら」
「場所は近くのファミレスとかファストフードとか」
「真兄の都合の良い場所で」

返信
「どうしてそんなに鬼神丸さんの事信用してるの?」
「凄い怖い人なんだぜ」
「無理だよ」

う~ん、無理かぁ・・
じゃ最後に
「分かった」
「鬼神丸さんにはそう伝えておく」
「それから私はもう家には帰らないから」
「いままでお兄さんでいてくれてありがとう」
送信。

返信。
「分かった」
「いいよ、話そう」
「だけど俺の友達も連れて行っていい?」

「バカじゃない!」
「私と真兄の関係について話すのに、なんで友達」
「信じられない」
「相手は少し話したいって言ってるだけなのに」
「もういい!!」
送信。

返信。
「分かった」
「俺が悪かった」
「時間は何時でも良いし、場所も任す」
「でも俺に何かあったらそれなりに対応するからな」

完全なビビりだ・・
やり取りしてて悲しい気分になったよ。
なんだろう・・
寂しい気分。
自分がやったことを棚にあげて。
カッコ悪い・・

そんな人でもメイちゃんにとっては大切な人なんだよね。
私のお兄ちゃんは優しくて良かった。

私達に任せると言う事なので、それをお兄ちゃんにメッセ。
休憩時間に返信を確認。

「場所も時間も設定も全て任す」
「メイちゃんの事が一番大切だから、メイちゃんが納得いくようにしてあげて」

これだよ、これ!
この優しさというか、大きさっていうか。
これだから大好きなの❤

それじゃ・・
メイちゃんに相談して。

時間は今晩(早い方がいいもんね)。

場所は我が家(明日は土曜で休みだし)。

ピザでも取って(ついでに少しお酒も飲んじゃって)。

皆で雑談でもしながら(ここが肝心)

これでどう?

この内容でメイちゃんお兄さんにメッセ。
放課後に返信確認。

「分かった」
「でもそれでメイが帰って来るんだな」
「俺一人で行くから」
「覚悟決めて行くから」

なんか必死だなぁ・・
そんなに緊張しなくても、私のお兄ちゃんが悪い様にはしないと思うけど。

全ての設定ができた。
あとは準備してお兄ちゃんの帰りを待って、そして真兄さんの連絡待って。

昨日より一歩は前進。
あとはお兄ちゃんに任せる。
頼むよ、お兄ちゃん。

続く。
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