JK綾の場合54、会いたいってメール。
学校で噂になった愛ちゃんの買春疑惑。
学生で妊娠して、学校中退。
親の反対で中絶して、家族と中が悪くなって家を飛び出す。
行く宛てなくて彼氏の家に。
その彼氏が悪いらしく、仲間と一緒に彼女を奴隷の様にしてるって。
そして売りさせてるって。
もし彼女から連絡が来ても相手しない様に。
悪い仲間にまわされて、ビデオ取られて脅かされて。
そして奴隷にされて売りに出されるって。
学校で悪い噂が広まってる。
そして本当にメイに彼女からのメールが来た。
そんなに仲良く無い、知り合い程度の彼女から。
どうしたら良いんだろう。
一応学校で先生に噂とメールを報告。
先生の答えはどうにも腑に落ちなかった。
「先生もその噂は聞いてる」
「でもどこまで本当なのか分からない」
「彼女はもう退学して生徒じゃないから何もしてやれない」
「とりあえず皆は連絡を取らないように」
これが先生の答え。
大人がこれだけしか対応できないなんて。
普段先生って立場で偉そうにしてるのに何もしてくれない。
全然頼りにならないって分かったよ。
それなら私の最後の頼みの綱。
お兄ちゃんに相談してみよう。
家でお兄ちゃんに相談してみる。
お兄ちゃんの答えは。
「その噂が本当かは分からない」
「確かめようがないよ」
「もし本当だとしても、俺達にどうしてやる事もできない」
お兄ちゃんも先生と同じ様な意見。
私と同じ年の女の子が被害に会ってるのに、大人は何もしてくれない。
不満をぶつけてみるとお兄ちゃんは答える。
「もしその話が本当なら愛ちゃんは逃げれば良いよね」
「誰かにSOSを出せば良いよね」
「今のところ彼女が本当に困っているのか誰も分からないんだよ」
「何にもしてやれないのさ」
その通りだけどさぁ・・
なんか釈然としない。
そんな表情の私にお兄ちゃんが答える。
「メイが真兄にレイプされてた時」
「彼女が綾に助けを求めるまで、誰も何もしてやれなかった」
「誰も真実を知らなかったから」
「彼女が助けを求めて、初めて助けてやれたんだよ」
そうだったよ。
思い出した。
学校で一人思いつめてるメイに私が「どうしたの?」って言葉を掛けて。
そこから展開して彼女を助ける事ができて。
愛ちゃんは何も言ってきてない。
助けてなんて言ってきてない。
それどころか一緒に遊ぼうって感じ。
だよね・・そうだよね。
それだと何もしてやれないよね。
愛ちゃんが助けてって言うまで。
何にもしてやれない。
少し納得。
私の正義感とか関係なく、今は何もしてやれない。
それで自分を落ち着かせて。
お兄ちゃんにもう一つの質問を投げかける。
「それじゃメイに来た連絡は無視してれば良いの?」
お兄ちゃんはそれで良いんじゃないかって。
下手に返事したら連絡続けないといけなくなるよって。
そうだよね。
あまり友達じゃないし、同級生ってだけだし。
私は少し落ち着いて噂通り無視する事に決めて。
そしたらずっと聞いてたメイが発言。
「ごめん、もう返事送っちゃった」
えええ!
メイは直感で動くタイプ。
何となく愛ちゃんが可愛そうって返事しちゃったらしい。
そしてメイのスマホを確認。
愛ちゃんからの返信が来てる。
内容は会いたい。
皆が無視して返事してくれない。
寂しいよ。
誰か会いたいよ。
お話しがしたい。
だって。
ここから無視しても良いんだけど、メイの表情が切なそう。
彼女も実兄にレイプされて、苦しんでる所を偶然私達に助けられた子。
もしかして愛ちゃんの現状を助けてあげたいって思ってるかも。
メイが返事をじっと見つめてる。
そして発言。
「メールしてあげるくらいならいいよね」
彼女の優しさだと思う。
確かにメールするだけなら悪い事ないよ。
噂通りの買春仲間を集めてるんじゃ無かったら良いと思う。
止める理由が見つからずにメイの対応を見過ごした。
それが失敗だった。
メイが返事を送るとすぐさま愛ちゃんからも返事が来る。
内容は嬉しい。
会いたい。
それがメイン。
いい加減あきれてしばらく放置してると続けてメールが送られてくる。
このまま無視してやろうか。
そう思ってたらメイから意外な言葉が。
「愛ちゃんが助けてって言ってる」
「私を救って下さいって言ってる」
ええっ?
なんでそんな事思うの?
メイ、貴方おかしいよ。
私の疑問に彼女は答える。
「レイプされると、それを周囲に言っていいのか分からなくなって」
「言えなくて我慢してると自分がどんどんおかしくなってくの」
「心の中では助けて欲しいけど誰にも言えない」
「私には彼女が苦しんでるって分かるよ」
もしかして、メイは愛ちゃんを助けてあげたいって思ってる?
自分の過去の境遇と重ね合わせて彼女を救ってあげたいって思ってるの?
私にも助けてあげたい気持ちは有るけどどうにも出来ない。
メイ、無茶は止めてね。
一人で勝手に行動しないで。
もしもの時は言ってね。
私も協力するから。
続く。
学生で妊娠して、学校中退。
親の反対で中絶して、家族と中が悪くなって家を飛び出す。
行く宛てなくて彼氏の家に。
その彼氏が悪いらしく、仲間と一緒に彼女を奴隷の様にしてるって。
そして売りさせてるって。
もし彼女から連絡が来ても相手しない様に。
悪い仲間にまわされて、ビデオ取られて脅かされて。
そして奴隷にされて売りに出されるって。
学校で悪い噂が広まってる。
そして本当にメイに彼女からのメールが来た。
そんなに仲良く無い、知り合い程度の彼女から。
どうしたら良いんだろう。
一応学校で先生に噂とメールを報告。
先生の答えはどうにも腑に落ちなかった。
「先生もその噂は聞いてる」
「でもどこまで本当なのか分からない」
「彼女はもう退学して生徒じゃないから何もしてやれない」
「とりあえず皆は連絡を取らないように」
これが先生の答え。
大人がこれだけしか対応できないなんて。
普段先生って立場で偉そうにしてるのに何もしてくれない。
全然頼りにならないって分かったよ。
それなら私の最後の頼みの綱。
お兄ちゃんに相談してみよう。
家でお兄ちゃんに相談してみる。
お兄ちゃんの答えは。
「その噂が本当かは分からない」
「確かめようがないよ」
「もし本当だとしても、俺達にどうしてやる事もできない」
お兄ちゃんも先生と同じ様な意見。
私と同じ年の女の子が被害に会ってるのに、大人は何もしてくれない。
不満をぶつけてみるとお兄ちゃんは答える。
「もしその話が本当なら愛ちゃんは逃げれば良いよね」
「誰かにSOSを出せば良いよね」
「今のところ彼女が本当に困っているのか誰も分からないんだよ」
「何にもしてやれないのさ」
その通りだけどさぁ・・
なんか釈然としない。
そんな表情の私にお兄ちゃんが答える。
「メイが真兄にレイプされてた時」
「彼女が綾に助けを求めるまで、誰も何もしてやれなかった」
「誰も真実を知らなかったから」
「彼女が助けを求めて、初めて助けてやれたんだよ」
そうだったよ。
思い出した。
学校で一人思いつめてるメイに私が「どうしたの?」って言葉を掛けて。
そこから展開して彼女を助ける事ができて。
愛ちゃんは何も言ってきてない。
助けてなんて言ってきてない。
それどころか一緒に遊ぼうって感じ。
だよね・・そうだよね。
それだと何もしてやれないよね。
愛ちゃんが助けてって言うまで。
何にもしてやれない。
少し納得。
私の正義感とか関係なく、今は何もしてやれない。
それで自分を落ち着かせて。
お兄ちゃんにもう一つの質問を投げかける。
「それじゃメイに来た連絡は無視してれば良いの?」
お兄ちゃんはそれで良いんじゃないかって。
下手に返事したら連絡続けないといけなくなるよって。
そうだよね。
あまり友達じゃないし、同級生ってだけだし。
私は少し落ち着いて噂通り無視する事に決めて。
そしたらずっと聞いてたメイが発言。
「ごめん、もう返事送っちゃった」
えええ!
メイは直感で動くタイプ。
何となく愛ちゃんが可愛そうって返事しちゃったらしい。
そしてメイのスマホを確認。
愛ちゃんからの返信が来てる。
内容は会いたい。
皆が無視して返事してくれない。
寂しいよ。
誰か会いたいよ。
お話しがしたい。
だって。
ここから無視しても良いんだけど、メイの表情が切なそう。
彼女も実兄にレイプされて、苦しんでる所を偶然私達に助けられた子。
もしかして愛ちゃんの現状を助けてあげたいって思ってるかも。
メイが返事をじっと見つめてる。
そして発言。
「メールしてあげるくらいならいいよね」
彼女の優しさだと思う。
確かにメールするだけなら悪い事ないよ。
噂通りの買春仲間を集めてるんじゃ無かったら良いと思う。
止める理由が見つからずにメイの対応を見過ごした。
それが失敗だった。
メイが返事を送るとすぐさま愛ちゃんからも返事が来る。
内容は嬉しい。
会いたい。
それがメイン。
いい加減あきれてしばらく放置してると続けてメールが送られてくる。
このまま無視してやろうか。
そう思ってたらメイから意外な言葉が。
「愛ちゃんが助けてって言ってる」
「私を救って下さいって言ってる」
ええっ?
なんでそんな事思うの?
メイ、貴方おかしいよ。
私の疑問に彼女は答える。
「レイプされると、それを周囲に言っていいのか分からなくなって」
「言えなくて我慢してると自分がどんどんおかしくなってくの」
「心の中では助けて欲しいけど誰にも言えない」
「私には彼女が苦しんでるって分かるよ」
もしかして、メイは愛ちゃんを助けてあげたいって思ってる?
自分の過去の境遇と重ね合わせて彼女を救ってあげたいって思ってるの?
私にも助けてあげたい気持ちは有るけどどうにも出来ない。
メイ、無茶は止めてね。
一人で勝手に行動しないで。
もしもの時は言ってね。
私も協力するから。
続く。
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