俺の愛した女性

私とメイは同じクラス。
いつも楽しく一緒に過ごして、一緒に帰って、一緒に生活して。
お兄ちゃんも一緒に３人での生活。
幸せな毎日。
ただ学校の授業だけはどんどん難しくなって取り残される。
ついてけないよ。
一応学校行ってるだけって言う形を取ってるだけ。
仕方がないよね。
まだ世間的には子供だもん。

さて、私の通う学校は女子校で、最初は皆お子ちゃまだったけど、やっぱり時間と共に変化してきて校則で禁止されてるお化粧とかする様になって来て。
先生方も多めに見逃してくれてるから私も可愛いリップとかして。
女だけの集まりだから、そこから会話も生まれて楽しい。

そして彼氏が出来たとか噂話や自慢話で皆が「わー」「きゃー」って盛り上がるのも楽しい。
皆少しづつお年頃になって、少しづつエッチな事も言い初めて。
既に経験者の私は絶対ばれない様に装いながら会話に混ざるの。
知らないフリ。

皆がキッスがとか・・ハグしてもらってとか・・
それでわーきゃーしてる時は一緒になって喚いてる。
メイと目を合わせながら一緒にばれない様に反応する私達。
学校での生活も結構気遣って大変だ。

そんな中、クラスメートの一人の女の子が目立つ存在になってきた。

彼女の名前は愛ちゃん。
身長高くてグラマーで、女子から見ても美人。
女子校だから分からないけど、もし共学校ならきっともてるんだろうなぁって思う。

愛あちゃんは少し正確悪い所があって、いつも一段上から見下ろす視点で会話に混ざって来て、他の子に「まだキスもした事ないの？」とか上から目線で言って来るから陰で嫌われてて。
私もあまり彼女の事を良く知らないから話を合わす程度。
彼女は時間と共に少しづつ皆と話さなくなって、最後はあまり学校に来なくなった。

そしてある日、学校で緊急授業が開かれた。

ビックリしたよ。
お昼休み終わって教室に戻ったら、知らない講師さんが居て、そして担任の先生が言ったの。

「今から皆の為に緊急授業を行います」

なんで？
突然の授業に目が点。
そして紹介された女性の講師が話し出す。

「私が今回説明させて頂きます内容はズバリＳＥＸについて！」

ドキッ！
私とメイは顔を見合わせる。
もしかして我が家の関係がばれた？
そんな事は無いと思うけど。

続けて講師が話す。

「今回残念な事に交際から妊娠して学校を辞める方が出ました」
「皆さん若いので、ＳＥＸについてよく知らない事が多いと思います」
「学校の先生達も説明しずらい事を、今日は私が説明させて頂きます」

えええ！！
クラス中が騒然。
妊娠して辞める子が居るって・・
だれ？
もしかして？
憶測が飛び交う中、講師の説明が続く。

講師は色々な画像や説明でＳＥＸとは何か、妊娠のシステムを簡単に説明。
そして付け加えて言う。

「これくらいの知識は今まで皆さん教わってきたと思います」
「でも現実になったらどうして良いか分からない」
「よく分からないまま体を重ねて悲劇に繋がる」
「だから今日は私が色々な方法で避妊について説明させて頂きます」

納得。
講師が方法を見せてくれるのね。
皆に知ってもらう為に。
確かに学校の先生じゃ説明難しいと思う。
クラスの皆にも知ってて欲しい。
避妊は大切だから。
私とメイはうんうん頷いてた。

講師は鞄の中から道具を取り出す。
クラス中が「わー」「きゃー」

取り出したのはディルド。
講師は皆をしっかり見据えて発言する。

「これが男性のペニスの偽物」
「これをペニスだと思って講義します」

そしてコンドームを取り出し、その封を切って中身を出して。

「一番一般的な避妊方法はコンドーム」
「今から装着の仕方を説明します」

そう言ってディルドに手際よくコンドームを装着。
装着した物を生徒に渡し、全員で回して見る様にって。

まぁ・・私は知ってるから・・でも知らないフリして・・
「すごーい」
なんて言ってみて。
メイと顔を合わせて赤くなってしまった。

講師曰く、これは男性の理解と協力が必要で、一般的な方法だから抵抗なくしてくれると思う。
だから遠慮なく「ゴムして」って言ってみてだって。

私はお兄ちゃんが優しくて、私が言わなくてもしてくれるから心配して無かったけど、普通はそうなんだぁって思っちゃった。

講師は続ける。

「皆これまで色々な知識を着けて来て、今更同じ事を説明しても意味が有りません」
「だから今から特別な方法を説明します」
「よく聞いていて下さい」

この人なんか凄く覚悟して言ってる。
今から凄い事を言うって。
私は話しに引き込まれてる。
ふと周りを見ると全員引き込まれてる。
凄い意味のある授業。

講師は続ける。

「世の中にはどうしても避妊せずに生でＳＥＸしたい男性が居ます」
「できれば一番最初に拒否して下さい」

うんうん・・
確かに真兄がそうらしかったよね。
メイを見ると彼女もうんうんって頷いて。

「でも拒否できなくて中に出されてしまう事を想定して説明します」
「いわゆる緊急避妊方法、モーニングアフターピル」
「これは卵子の排卵を防ぐ薬です」
「中出し後、７２時間以内で服用すれば高い確率で妊娠を防ぐ事ができるという物です」

へぇー。
噂は知ってたけど、初めて実物見た。
もしもの時の為に。
これは知識として持っておこう。

「モーニングアフターピルは産婦人科で処方して購入するように」
「ネットで売られてる物は偽物なんかがあって、しかも割高」
「騙されない様にちゃんと産婦人科で処方してもらって下さい」

そうなんだぁ。

「そして、あまり教えたくないけど最近使われてる方法」
「低用量ピル」
「これは服用してる間、排卵が止まり、そもそもの受精ができなくなる薬です」
「これも産婦人科でちゃんと処方してもらって下さい」

それって薬飲んでる間は体に偽の妊娠ホルモンが出て、排卵が止まって妊娠しなくなる薬だよね。
興味ある。
だってそれが有ったらお兄ちゃんに生中出し許してあげられる。
あっ！
今は真面目な授業だった。
集中集中。

「そして最後に行為中について説明します」
「これは自分を守る為に覚えておいて下さい」

フムフム。
為になる授業だぁ。

「もし、男性がＳＥＸの最中に、中に出したいって言ってきたら！」
「その時は遠慮なく拒否して下さい」

う～ん・・どうなんだろう・・
あの最中に拒否とか・・できると言えばできるかもしれないけど、なんかムードを壊しそうな。

「でも皆、愛してる人から中で出したいって言われたら」
「どうして良いか分からないでしょ」
「その時はこう言ってあげて下さい」
「お口にちょうだい」

えええ！！
学校でその言葉を聞くとは思わなかった！
凄く実践的な説明。
私はビックリして教室中の顔を見て。
皆ビックリ赤くなってる。

講師はゴクリと唾を飲み込んで説明。

「いいですか」
「男性はＳＥＸにおいて射精を快楽としてとらえています」
「射精の場所は膣内でも口内でも、どっちでも良いんです」
「中に出したいっていうのは言葉で遊んでるだけ」
「お口にちょうだいって言えば、ほとんどが口内射精に応じます」
「これは緊急事態用に覚えておいて下さい」

再び教室が唖然。
皆顔が真っ赤(〃ﾉωﾉ)

思いだした。
メイと真兄もそう言う方法で避妊してたんだよ。
メイを見てみると、大きくうんうん頷いていた。

講師は最後にまとめを言う。

「今日は突然皆さんに不快な話をしたかもしれません」
「でもよく覚えておいて欲しいです」
「自分の身を守るのは貴方次第です」
「一番良い避妊方法は、貴方を理解して、ちゃんと対応してくれる男性を見つける事」
「ちゃんと大人になって自分で責任が取れる様になるまでＳＥＸは控える事」
「皆さんが幸せになれる様に祈ってます」

言い終わって頭を下げた講師。
パチパチパチパチ・・
教室中が拍手喝さい。
為になった。
感動した。
毎日がこんな授業だったら良いのにとか思う。

色々知識が付いたな。
低用量ピルか。
後で調べてみよう。

あっ、そう言えば。
妊娠した子って誰なんだろう？

続く。

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