コンビニの店長を好きになり、その6・・明かされる真実。
部屋でベットに入り、ゆっくりする。
学校には体調不良で休むと伝えて。
心配そうに頻繁に出入りするかーちゃん。
ありがたいんだけど、夢精した洗濯物を抱きしめてたかーちゃんの顔が思い浮かんで申し訳ない気持ちいっぱい。
休んでると親父が部屋に入ってきた。
親父も休んだらしい。
親父
「今から大切な事を話す」
「お前が信じるかどうかは分からない」
「ただ、大切な事だからしっかり聞いてろ」
親父は何か決心したかのように語り掛けてきた。
親父
「お前は昨晩見てはいけない物を見たと思う」
「それは危ない物で、お前の生命をも奪いかねない」
「だから良く聞いておけ」
なんか重い感じの内容。
俺の生命にかかわるって・・
昨日のあのドロドロした赤い光みたいな物の事?
親父
「我が家の家系が影響してる」
「お前に話したことはない」
「伝えておく、我が家は除霊師の家系」
えええ・・
除霊師ってあの・・
テレビで「ええいっ!」「きぇえいっ!」とかやってる・・
あの変な衣装着てる・・
親父
「いいか、良く聞け」
「我が家は除霊師の家系」
「だがもうそんな時代じゃない」
「我が一族は除霊師など辞めて普通の生命に進む事を選んだ」
「私もその一人で一般的な生活をしてる」
うんうん。
俺の知ってる親父は普通の一般人。
除霊師とか・・そんなワード、一切感じない。
親父
「ただ、大切な事があって」
「時々一族の中に除霊師の力を強く受け継いだ者が現れる」
「それがお前だ」
えええ・・
除霊師の力とか・・
一体なに?
親父がそんな非科学的な事言うと思ってなかった。
親父
「理解できないだろう」
「これから見せる物はお前が我が家の強い血を受け継いだ証だ」
そう言って親父がポケットから小さな箱を取り出した。
普通へその緒が入れられる小さな木箱
おもむろに箱の蓋を開けて、中身を俺に見せてきて。
どれどれ。
凄く赤い・・
真紅というか・・
なんて言うか・・
人間の血・・
小指の先くらいの大きさの石がある。
親父
「これはお前が生まれてきた時」
「お前の右手に握られていた石だ」
えええ・・
生まれてきた時??
かーちゃんのお腹の中から出てきた時?
そんなの有り得ない。
親父
「信じられないだろうが、我が家の家系で、この石が出てきた者が一族の主になるとされている」
ぬ・・ぬ・・主・・
飲み込めず呆然とする俺。
親父
「お前は主として生まれてきた」
「同時に凄く強い霊障に見舞われる」
れ・・霊障・・
ゴクリ・・
生唾を飲み込む。
霊障とかオカルト雑誌でしか読んだことがない。
理解不能。
全くもって理解不能。
親父
「本当はもっと小さい頃から霊障が出てもおかしくなかった」
「しかしお前のお母さんのおかげでお前はこれまで普通に生活できた」
えっ?
どういう事?
親父曰く。
親父も小さい頃から霊障に苦しめられていたらしい。
学校を出て社会人になっても、その霊障は冷めやらず。
そして最も苦しんだのが、付き合う女性。
自分の霊障が付き合う女性に影響を及ぼす。
親父の過去。
愛し合ったある女性の話。
・霊障に苦しめられて、食事が喉を通らなくなり、ガリガリのやせ細った体になって入院。
点滴を受けているその女性を見て親父は彼女の元から去る決意をした。
・もう一人の女性は親族に不幸が連発し、失意の中に・・
自分も自傷行為を繰り返すようになり、ある日の寝言で親父が原因と分かる。
「あああ・・龍神様・・私を貴方の元へ・・」
その言葉を聞いて親父は彼女の元を去る決意。
・さらにもう一人。
その人は親父と付き合った時から人生が変わる。
それまで普通の女性だったのに、急に男性から告白や求愛が増え。
そして親父に隠れて肉欲に溺れて・・
最後は職場のお店に手を付け、麻薬まがいに手を付け・・
人生の転落を親父に見せつけた。
ある夜、薬をキメた状態で帰ってきたその女性も言ったそう。
「あああ・・龍神様・・」
龍神様???
一体何者?
疑問に駆られる俺に親父は説明してくれる。
親父
「いいか、我が家の守り神様は龍神様だ」
「昔は龍神様の力を借りて除霊師をしてた」
「その力は絶大で、簡単に人を殺める力を持ってる」
「我が一族は龍神様と契約を交わし、力を少し借りることで上手く生きてきた」
まてよ・・
そんな凄い神様なのに・・
付き合う女性を全て不幸にしてしまう影響があるのに。
なんでかーちゃんと結婚出来て・・
なんで俺を生んで・・
俺の頭の中に矛盾と疑問が走る。
親父
「お母さんについても少し話しておこう」
「お母さんは生まれながらに女神様の力を受け継いでいる」
「サシイヒメ様という最高神の力を」
「お母さんと付き合ったその日の晩」
「夢の中で龍神様の頭を撫でる女神様を見る」
「甘える様になついてる龍神様」
「それを見て、ああ・・この女性が俺の妻となる人と確信した」
「後々調べて、それがサシイヒメ様と知ったのだが」
そうか・・
あの何事にも動じない、どっしり肝の座った行動は女神様から受け継いだのか。
何となく納得。
俺がテストで低い点数取ってきても「テストぐらいどうってことない」と明るく笑ってるかーちゃん。
一緒にいて、何となく安心させてくれる存在。
女神様かぁ・・
何となくそんな気がしてきた。
美貌は普通のおばさんだけど・・
親父
「たぶんお前にこれまで霊障が出なかったのはお母さんの影響だと思う」
「女神様の力に封じられて龍神様は眠っていたのかも知れない」
「しかしこれからは違う」
「お前の中に龍神様の力が暴れ始め、周囲に居る人間を傷付けるだろう」
「お前にとって辛い決断になるかもしれない」
「もう学校にも行かなくていいぞ」
「家族で田舎の一族の元に戻ろう」
ええええええええええええ!?!?!?
待って待って待って。
話が急すぎてついてけない。
いきなり龍神様が来て、女神様が来て、家族全員で田舎に引っ越し??
嫌だ!
転校するのも嫌だし、友達と別れるのも嫌。
何よりやっと知り合えた店長。
マヤさんの顔が見れなくなるのはもっと嫌だ!
絶対引っ越しなんかしない。
俺一人でもここに居るから。
絶対に。
でも学校行かなくていいのは嬉しいかも・・
続く。
学校には体調不良で休むと伝えて。
心配そうに頻繁に出入りするかーちゃん。
ありがたいんだけど、夢精した洗濯物を抱きしめてたかーちゃんの顔が思い浮かんで申し訳ない気持ちいっぱい。
休んでると親父が部屋に入ってきた。
親父も休んだらしい。
親父
「今から大切な事を話す」
「お前が信じるかどうかは分からない」
「ただ、大切な事だからしっかり聞いてろ」
親父は何か決心したかのように語り掛けてきた。
親父
「お前は昨晩見てはいけない物を見たと思う」
「それは危ない物で、お前の生命をも奪いかねない」
「だから良く聞いておけ」
なんか重い感じの内容。
俺の生命にかかわるって・・
昨日のあのドロドロした赤い光みたいな物の事?
親父
「我が家の家系が影響してる」
「お前に話したことはない」
「伝えておく、我が家は除霊師の家系」
えええ・・
除霊師ってあの・・
テレビで「ええいっ!」「きぇえいっ!」とかやってる・・
あの変な衣装着てる・・
親父
「いいか、良く聞け」
「我が家は除霊師の家系」
「だがもうそんな時代じゃない」
「我が一族は除霊師など辞めて普通の生命に進む事を選んだ」
「私もその一人で一般的な生活をしてる」
うんうん。
俺の知ってる親父は普通の一般人。
除霊師とか・・そんなワード、一切感じない。
親父
「ただ、大切な事があって」
「時々一族の中に除霊師の力を強く受け継いだ者が現れる」
「それがお前だ」
えええ・・
除霊師の力とか・・
一体なに?
親父がそんな非科学的な事言うと思ってなかった。
親父
「理解できないだろう」
「これから見せる物はお前が我が家の強い血を受け継いだ証だ」
そう言って親父がポケットから小さな箱を取り出した。
普通へその緒が入れられる小さな木箱
おもむろに箱の蓋を開けて、中身を俺に見せてきて。
どれどれ。
凄く赤い・・
真紅というか・・
なんて言うか・・
人間の血・・
小指の先くらいの大きさの石がある。
親父
「これはお前が生まれてきた時」
「お前の右手に握られていた石だ」
えええ・・
生まれてきた時??
かーちゃんのお腹の中から出てきた時?
そんなの有り得ない。
親父
「信じられないだろうが、我が家の家系で、この石が出てきた者が一族の主になるとされている」
ぬ・・ぬ・・主・・
飲み込めず呆然とする俺。
親父
「お前は主として生まれてきた」
「同時に凄く強い霊障に見舞われる」
れ・・霊障・・
ゴクリ・・
生唾を飲み込む。
霊障とかオカルト雑誌でしか読んだことがない。
理解不能。
全くもって理解不能。
親父
「本当はもっと小さい頃から霊障が出てもおかしくなかった」
「しかしお前のお母さんのおかげでお前はこれまで普通に生活できた」
えっ?
どういう事?
親父曰く。
親父も小さい頃から霊障に苦しめられていたらしい。
学校を出て社会人になっても、その霊障は冷めやらず。
そして最も苦しんだのが、付き合う女性。
自分の霊障が付き合う女性に影響を及ぼす。
親父の過去。
愛し合ったある女性の話。
・霊障に苦しめられて、食事が喉を通らなくなり、ガリガリのやせ細った体になって入院。
点滴を受けているその女性を見て親父は彼女の元から去る決意をした。
・もう一人の女性は親族に不幸が連発し、失意の中に・・
自分も自傷行為を繰り返すようになり、ある日の寝言で親父が原因と分かる。
「あああ・・龍神様・・私を貴方の元へ・・」
その言葉を聞いて親父は彼女の元を去る決意。
・さらにもう一人。
その人は親父と付き合った時から人生が変わる。
それまで普通の女性だったのに、急に男性から告白や求愛が増え。
そして親父に隠れて肉欲に溺れて・・
最後は職場のお店に手を付け、麻薬まがいに手を付け・・
人生の転落を親父に見せつけた。
ある夜、薬をキメた状態で帰ってきたその女性も言ったそう。
「あああ・・龍神様・・」
龍神様???
一体何者?
疑問に駆られる俺に親父は説明してくれる。
親父
「いいか、我が家の守り神様は龍神様だ」
「昔は龍神様の力を借りて除霊師をしてた」
「その力は絶大で、簡単に人を殺める力を持ってる」
「我が一族は龍神様と契約を交わし、力を少し借りることで上手く生きてきた」
まてよ・・
そんな凄い神様なのに・・
付き合う女性を全て不幸にしてしまう影響があるのに。
なんでかーちゃんと結婚出来て・・
なんで俺を生んで・・
俺の頭の中に矛盾と疑問が走る。
親父
「お母さんについても少し話しておこう」
「お母さんは生まれながらに女神様の力を受け継いでいる」
「サシイヒメ様という最高神の力を」
「お母さんと付き合ったその日の晩」
「夢の中で龍神様の頭を撫でる女神様を見る」
「甘える様になついてる龍神様」
「それを見て、ああ・・この女性が俺の妻となる人と確信した」
「後々調べて、それがサシイヒメ様と知ったのだが」
そうか・・
あの何事にも動じない、どっしり肝の座った行動は女神様から受け継いだのか。
何となく納得。
俺がテストで低い点数取ってきても「テストぐらいどうってことない」と明るく笑ってるかーちゃん。
一緒にいて、何となく安心させてくれる存在。
女神様かぁ・・
何となくそんな気がしてきた。
美貌は普通のおばさんだけど・・
親父
「たぶんお前にこれまで霊障が出なかったのはお母さんの影響だと思う」
「女神様の力に封じられて龍神様は眠っていたのかも知れない」
「しかしこれからは違う」
「お前の中に龍神様の力が暴れ始め、周囲に居る人間を傷付けるだろう」
「お前にとって辛い決断になるかもしれない」
「もう学校にも行かなくていいぞ」
「家族で田舎の一族の元に戻ろう」
ええええええええええええ!?!?!?
待って待って待って。
話が急すぎてついてけない。
いきなり龍神様が来て、女神様が来て、家族全員で田舎に引っ越し??
嫌だ!
転校するのも嫌だし、友達と別れるのも嫌。
何よりやっと知り合えた店長。
マヤさんの顔が見れなくなるのはもっと嫌だ!
絶対引っ越しなんかしない。
俺一人でもここに居るから。
絶対に。
でも学校行かなくていいのは嬉しいかも・・
続く。
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