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小百合の場合(小説)その15

(゚д゚)(〃ノωノ)最初から読む→第一話「小百合の場合その1」


女子ちゃんの告白に感動しました。
私も道ずれになろう。

 私
 「実は私もこの前浮気しちゃって、なんと初アナルも経験しちゃいました」(〃ノωノ)

 男子
 「・・・」(@_@;)

童貞の彼には内容強すぎたかな。
反応出来てない。
どうしよう・・
そうだ!
とっさに思いついて言っちゃった。

 私
 「君たち二人、丁度いいじゃん」
 「付き合っちゃいなよ」

 男子・女子
 「えー♡」 (//∇//) (//∇//)

何だか意外な展開に二人とも少し嬉しそう。
良かったじゃん。
これで上手く収まる。
行動した二人が出会って、一緒になる。
必然が起こした偶然。
聖さんが言ってたlibido
無意識の意。
おめでとう(*^_^*)

私も少し飲みすぎたかな。
トイレ行きたくなっちゃった。
今度は私が個室を後にトイレに向かった。

ふぅ~・・
これでこの会も楽しく終わって。
これからも楽しい人生が過ごせそう。
最近の私って充実してる。
聖さんに出会えたし。
会も上手く収めれそう。

用を足し、二人が待つ個室に向かう。
男子君・女子ちゃんが付き合ってなんて・・そしたら良いなぁ・・
そんな事考えて、自分たちの席の個室ドアを開けた。

ガラッ!

ぶちゅー♡ (* ^)(^ *)チュゥゥゥゥ♪

あっ、失礼(°_°)
びっくり。
見てはいけないものを見てしまった的な。
一度ドアを閉めて・・どうしよう。
アタフタしてるとドアが開いた。

 女子
 「小百合さんごめんなさい」

いやいや・・
この短時間でお二人様出来上がったのね。
良い事です。
そろそろ予約も終わる時間だし、店出ようか。
この後は二人でラブラブしてきて♡

 私
 「おめでとう」(*^_^*)
 「もう決めちゃったのね」

 男子・女子
 「うふふ・・失礼いたしました」
 「私達、付き合うことにしました」

良かったじゃない。
23年間の童貞と、25年間の男性未経験(処女じゃないけど)が晴れて卒業できるじゃん。
本当におめでとう。
さぁ、早く店出て二人で幸せになって。

お会計でレジに向かうと男子君が全額出すと主張。
男気は分かるが、お前は会社を辞める身だ。
ここは先輩である私の務め。
楽しかったし、まぁいいっか。
私が支払いしようとすると、今度は女子ちゃんが支払いを主張。
男子君と女子ちゃんの愛の天使にお金なんか出させない。
可愛い事言うなぁ・・
そんなこんなでレジにて支払いで揉める。
結局お店の方から「一旦割り勘で、お後で皆様で納得のいく形で」と促され、割り勘で支払った。

店を出て外はすっかり暗くなってる。
いつもの町の明かりだが、楽しく幸せな時間の後は、なんか特別キラキラしてる。
良い瞬間。
愛って人を幸せにする魔法の薬だね。
彼らのこれからの時間を想像すると、微笑ましくて仕方がない。
彼らとはここでお別れ。
私は帰るから二人で楽しんできな。

あっ、別に詳しい内容報告はいいぞ。
少しだけ教えてくれたら良い(*^_^*)
そんな事考えながら彼らに別れを告げる。

 私
 「それじゃ私はここで」

 男子・女子
 「え~~、帰っちゃうんですか?」

えっ?
何ですか???
これからの二人の楽しい時間に、私必要ですか?
いやいや・・
もう私は要らないでしょ。
二人でゆっくり楽しんで来なよ。
そしたら男子君が近寄ってきて・・

 男子
 「先輩、この後どうしたらいいんですか?」

いやいや・・
どうしたら良いって・・
もちろん・・ラブホに誘えよ・・的な。

 男子
 「女の子ってどうして欲しいんですか?」

いやいやいやいや!
お前、個室でぶちゅーして、レジで男気見せて、ここまで来て。
私のアシスト伝わらなかった?
ラブホとか・・
SEXしたいって、それとなく伝えろ!

 私
 「男子君、ここは君が男気見せて、彼女をエスコートするの」
 「あとは分かるな?」

この言葉で理解してくれ。
しかし無駄な様子だ。
男子君は理解できていないでポカーン( ゚д゚)
そうだったよ。
彼は童貞だった。
今までデートしたことない感じだ。
どうしよう・・
仕方がない。
よし、ラブホの前まで二人を連れて行って、あとは二人を放り込んで、そして「とりあえず二人で時間を過ごせ」みたいに放置しよう。
二人とも大人だし、その後の事は自分たちで何とかするだろう。
よし、それで行こう。
そう思って二人を近くのラブホの前まで誘導。

その道のり、今度は女子ちゃんから小声で相談される。

 女子
 「こんな場合、どうしたら良いんですか?」(〃ノωノ)

いやいやいや・・・
あんたら個室でぶちゅーしてたでしょ。
その延長だよ。
だからラブホでSEX受け入れろよ。
それが愛の証なんだから。

そんなきつく言わずにやんわりと説明。

 私
 「女子ちゃん、初めての男性だからドキドキするのは分かるけど」
 「しっかり相手を受け止めて、自分の愛も伝えるの」
 「この後はお互い愛し合うの」

これで伝わったか?
女同士だから伝わると思う。
しかしこっちもダメだった。

 女子
 「うん、分かりました」
 「あっ・・でも・・もしかしら・・私・・声出ちゃうかも・・」
 「声出して・・淫乱って・・嫌われないかなぁ・・」

えー!
あんなブログ書いてて今更そんな可愛い事を言うんですか?
あっ、そうだ、彼女も処女同然だ。
しかも特殊な状況だ。
初男性経験なのに声が出たら恥ずかしいし、嫌われないか不安なのは同性として分らんでもない。

 私
 「別に特別気にすることは無いと思うよ」
 「自分の感じたままを表現した方が相手も喜ぶと思う」
 「貴方は可愛いし、自信もって」

なんか私が二人の初体験のトレーナーみたいになってる。

そんなこんなでラブホの前まで到着。
ここで二人を放置して、じゃあねーで帰る予定だった。
しかし想定外。
女子ちゃんが私の服の袖を掴んで離さない。

 私
 「どうしたの?」
 「二人でゆっくり休んで来て」

そんな私の言葉に女子ちゃんの反応はプルプル震えてる。
その目は私に「行かないで、一人にしないで」と訴えかけてる。

 私
 「そんなに怯えなくても大丈夫だよ」
 「怖い事じゃないし、むしろ楽しいかも」
 「さぁ、二人でゆっくりしてきな」

しかし女子ちゃんが袖を強くしっかり掴んで離そうとしない。
困った。
これはダメか?
そう思ったら今度は男子君だ。

 男子
 「先輩、良かったら一緒に入りませんか?」

いやいやいや!
一緒に入ってどうすんだよ!
それ違うだろ。

そう思ったが・・
なんと女子ちゃんがウンウン頷いてる。
えええ・・
なんで私が君たちの時間に入っていくの?
これから二人で楽しむんでしょ。
エッチするんでしょ。
SEXしたいんでしょ。
そう思いながら逃げ口上を考えた。
そうだ!

 私
 「じゃぁ、部屋の入口までね」
 「そこまで行ったら私帰るからね」

これでどうだ?
てかこれで納得しろ。

そして二人をラブホの部屋の前まで誘導。
ドアを開け、さぁ、入って的な感じで二人を入れ、私も少しだけ部屋を見渡す。
こぎれいで良い部屋だ。
決していやらしくなく、設備も整っている。
たとえSEXしなくても、二人だけで楽しめるだろう。
これでいいかな。
私は帰ろう。

そう思い、そんじゃと言って帰ろうとした。
その時想定外の事が起こる。

女子ちゃんが背後から私に抱き着いてきて、せがむようにお願いしてきた。

 女子
 「小百合さん、良かったら居て下さい」
 「私やっぱり怖いんです」

 私
 「どうしたの女子ちゃん?」
 「怖かったら止めるかい?」

 女子
 「実は私小学校の時、知らないオジサンに誘拐されて・・」
 「いたずらされて、入れられる直前まで行ったんです」
 「私怖くてガタガタ震えて何もできなくて・・」
 「一回目はオジサンが私のアソコに擦りつけながら、そのまま私のアソコの外側に射精したんです」
 「その時はそれが精子だとは知らなかったんですけど」
 「オジサンは少し満足した表情で固まってる私を見てました」
 「私はこれで帰してもらえるって思ってました」
 「だけどまたオジサンは、男の物を大きくして近寄ってきて」
 「そして私に『乱暴にされたくなかったらお口で咥えろ』って・・」
 「言われる通りお口で咥えて・・そしたら」
 「『舌でペロペロしろ』って」
 「私・・怖くて怖くて・・言われる通りにして・・」
 「『おおお・・いいぞ・・・このまま一回出すぞ』って口から抜いて自分の物をしごき始めて」
 「そして私の顔にかけられました」
 「なんか白くて少し温かいものが顔を流れて」
 「オジサンは満足したかのように部屋を出て行ったんです」
 「部屋は外からカギが掛けられ、私は閉じ込められて」
 「少しの時間が過ぎて、私どうなっちゃうんだろう・・って」
 「そしたら警察が入ってきて、私は保護されたんです」
 「それから男の人が少し怖いんです」
 「だからずっと目立たなくしてきました」
 「別に彼がそんな事するとは思わないけど、やっぱり二人きりは怖いんです」

そこにはプルプル震え、泣きべそかいてる女性が居た。

そうだったの・・
それが男性未経験の本当の理由なのね。
その時、聖さんの言葉が私の頭に甦った。
 「男子君の事は君次第」
 「断るなら早い段階で丁寧に」
 「そうでないなら覚悟して」

男子君の事は上手くごまかせたけど、彼女の事は考えていなかった。
よく分からないまま、ここまで連れて来てしまった。
私が悪かったな。
仕方がない。
よし、覚悟を決めたぞ。
最後まで二人の愛を見届けてあげる。
彼女の支えになる。

 私
 「分かった」
 「私も居てあげるからね、心配しないで」
 「でも実際するのは貴女ね」
 「それで良い?」

私の説明に嬉しそうな彼女。
これも運命の歯車。
聖さんの言葉が胸に染みている。


続く。
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