ロリィなお話し。 ナツキ(仮名)再会2
ロリィなお話し。ナツキ(仮名)再会2
サブタイトル(痴漢事件)
呼び込みを止め、クラスに戻りオバケ屋敷を手伝う。
仕事は入口でお客様にウチワを渡し、出口で「お疲れ様」とウチワを回収するだけ。
主に女子の仕事。
男子は中でオバケ役。
最初から呼び込みだった俺は出口でウチワ回収の仕事をお手伝い。
不思議だったのは「オバケ役がそんなに楽しいか?」ということ。
暑い中、外に作った掘っ立て小屋で、蒸し風呂の状態だ。
確かに驚かす楽しみは有るだろうが、頑張る様なことか?
疑問でたまらなかった。
中からはひっ切り無しに「ワァー」「キャー」と悲鳴が聞こえる。
驚いてもらっているのか?
楽しんでもらっているか?
出てきたお客様からウチワを回収する。
何故か女性のお客様から反応が悪い。
ウチワを投げられたり、睨まれたり。
ウーン、お客様の反応がわるいなあ?
その疑問は直ぐに解決された。
出てきた親子連れのお母さんからお叱りを受ける。
お母さん

(イメージです)
「どうなってるの?(怒)」
「うちの娘が体中触られたのよ!」
「私も触られたんだから」
「貴方達、何やったか分かっているんでしょうね」
「覚えておきなさいよ」
一緒にいた娘さん(中学生くらい)が半泣き。
こりゃヤバイ。
俺はすぐクラスの運営委員に駆け寄り、苦情があったことを伝えた。
驚いた運営委員がオバケ屋敷の中に駆け込む。
今あった苦情をオバケ役に伝達。
俺は運営委員が戻ってくるまで入口にて入場制限をすることとなる。
オバケ役の男子達が表に出てきて緊急会議。
誰がやったか・・
しかし全員否定する。
そりゃそうだろう。
自供する訳ない。
困ったのは俺。
学園祭のオバケ屋敷は人気スポット。
入口に30人位の列ができている。
「まだかよ」
「早くしろよ」
そんな・・俺に苦情を言われても・・・
そうこうしている内に、先程の苦情を出した親子連れが、先生を連れてきた。
会議中の男子に割って入り事実確認。
もちろん全員否定する。
事実確認が取れない状況で運営できない。
待っていたお客様もチラホラ離れていく。
かれこれ30分くらい過ぎたと思う。
先生が親子連れに謝罪。
親子連れも憤慨しながらも納得した様子で帰ろうとした。
皆、安堵の表情になった。
その時、最悪のタイミングで問題発生。
学校の校門前にサイレンを鳴らしパトカーが到着した。
全員ビビる。
もしかして親子さんが呼んだ?
でもずっと俺達と一緒だった。
この状況で呼べない。
誰が呼んだ?
パトカーから二人降りて、こちらに向かってきた。
一人はオッサン。
もう一人は白い服装で20才位の女性。
「あっ!!」
俺は女性を見て思い出した!!
出口でウチワを回収する時、俺にウチワを投げつけ怒っていた女性だ。
ブラウスに白のタイトなミニスカート。
中で転倒したのか、白の衣服に土が着いている。
至る所に屋敷のワラが着いていた。
出口で俺を睨む様に出て行ったんだ。
その少し後に、苦情を出した親子連れが出てきたんだ。
今にも叫びそうな女性を抑え、オッサンがポケットから手帳を見せる。
そう、私服警官。
彼女の通報を受けて来たらしい。
関係者全員の話を聞きたいと言っている。
まだ残っていた親子連れの母親も「私達も触られた」と話に加わる。
ここまで来たら、オバケ屋敷どころでは無い。
気が付いたら周りは見物人に取り囲まれて「なんだ、なんだ・・」と野次馬状態。
クラスの女子はビビって一ヶ所に集まって状況を見ている。
ここで先生から緊急命令。
「オバケ屋敷は終了!」
「女子は片付けよ!」
「男子は全員生徒指導室に集合しろ!!」
集団事情聴取だ。
男子が集まった際、クラスの女子から俺に対して救いの声が掛けられる。
「彼は朝からずっと外に居ました」
「呼び込みやって、私達と一緒にいました」
白い服の女性も俺と出口で会った事を覚えていたらしい。
親子連れも覚えていた。
先生も刑事さんも納得したらしく、俺だけ集合を逃れる。
男子が生徒指導室に連れられていく。
俺は女子と一緒に見送るしか無かった。
※痴漢事件の内容(後から聞いたのですが)
クラス男子中の5人が最初から計画的に痴漢行為を行ったそうだ。
彼等は通路の一角をオバケ役で専有し、最初から全員でボディータッチをする計画を立てていた。
最初は軽く肩とか腰とか。
その内エスカレートしてきて胸やお尻を触り始めた。
だんだん面白くなってきて、チャンスがあれば全員で囲み、体を撫でまくったそうな。
白い服の女性は3人で入ってきた。
一番後を歩いていたらしい。
実行犯曰く、先の2人を行かせ、最後の彼女を5人で囲み触りまくった。
その際、運悪くコケて倒れてしまった。
またまた悪い事に、倒れた彼女のスカートに手を入れ触ったらしい。
親子連れの時は2人を5人で囲み、触りまくった。
しかし、暗闇の中、片方が大人の女性であることに気付き、行為を止める。
娘さんであろう方は大分触った後だった。
最悪だ。
男として救えない。
この時、この犯人達とは縁を切る事にした。
ちなみに、この事件の結果は言うと。
実は俺の学校は地元では有名な進学校。
学校も問題は起こしたくない。
生徒も親も問題は起こしたくない。
未成年の犯罪だから実刑は無いに等しい。
間に弁護士を入れて示談。
女性と親子連れにお金を払って解決したそうな。
学校側も起きなかった問題として、不問、処罰無しとなった。
でも一節に聞いた噂では、女性と親子連れに100万づつとか聞いた様な・・
実行犯の期末成績は最低評価だった。
いい気味だ。
これでも足りないくらいだ。
話を本題に戻します。
さて、取り残された俺。
どうしていいか分からず連れていかれる男子を見届ける。
野次馬の皆様から質問攻めに会う。
「どうした、何があった?」
面倒臭かった。
「分らない」と全て無視した。
後片付けをしないといけない。
俺一人で小屋を解体するのは無理だ。
どうしよう・・
しばらくボーっと考えていた。
その時ポンポンと肩を叩かれる。
「お兄ちゃん、どうしたの?」
ナツキだぁ。
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(イメージです)
最悪の出来事に疲れていた俺。
何気無い彼女の笑顔に癒された。
事の次第を全て話す。
一緒にいたお友達もビックリしていた。
俺
「今から片付けしなきゃ」
ナツキ
「それなら私も手伝う」
遠慮する俺に、遠慮しないでと言う彼女。
散乱した小物を集め始めた。
俺も小屋の解体は無理と諦め、女子と一緒に小物の片付けをする事になる。
クラスの女子から質問される。
女子
「あの子誰?」
俺
「あの子は近所の子、妹の友達」
女子
「別に手伝ってくれなくても良いのに」
俺
「まぁ手伝ってくれるって言うから良いんじゃない」
適当に合わせて答える。
ナツキは一生懸命手伝ってくれる。
周囲も感心している。
一緒に来ていたお友達は、用事があると先に帰ってしまった。
時間は過ぎ、夕方6時。
男子の事情聴取が終わるのを待つ俺(彼女)達。
ナツキは友達が帰ってしまったので、俺を待つように側に居る。
そりゃそうだ。
一人で帰るの寂しいもんな。
そんなナツキに気を使ったのか、クラスの女子から言葉が掛かる。
女子
「彼女と一緒に先に帰って良いよ」
「近所なんでしょ」
「送ってあげて」
俺は心の中で叫んだ。
ラッッッキィィィィーーー(*^^)v
俺にとって男子の事情聴取なんかどうでもいい。
今、側に居る天使と話がしたい。
親密な話がしたい。
当時の申し訳ない記憶がある中、ここまで手伝ってくれるナツキ。
待っていてくれるナツキ。
もしかして・・・
心の中に期待が過ぎる。
皆の公認でナツキを連れて学校を後にする。
バスに乗る道を「歩こうか?」と聞くと、「うん(^-^*)(・・*)」と笑顔の彼女。
改めて可愛くなった。
とりあえず問題の無い質問をする。
俺
「今日はどおして学園祭に来たの?」
ナツキ
「私、今年受験でしょ」
「あの高校行きたくて」
「学園祭は中に入って見れるから来たの」
俺
「そうなんだ、楽しかった?」
ナツキ
「うん、楽しかった」
「皆、優しかったし良かった」
「校門でお兄ちゃん見てビックリした(#^.^#)」
俺
「なんだ、俺に会いに来んじゃ無いんだ(笑)」
ナツキ
「ウフッ、でも会えて嬉しかった」
「友達一緒だったから、余り話せなくて残念だったけど」
「今、お話しできて、来て良かったなぁって言うか・・(#^.^#)」
ウォッシャァーー!!
来てます、来てます。
手に汗握る俺。
意味深な質問に切り替えて行く。
俺
「ナツキ、あのー・・そのー・・」
「あの時ゴメンな」
ナツキ
「・・・」
俺
「悪い事しちゃったなって・・」
「謝りたかったけど、怖くてね」
ナツキ
「別に怒ってないよ」
「私も悪い事したなぁって」
「無視しちゃって・・悪いなぁって」
俺
「凄い怒られたんだろ」
「無視されて仕方無いよ」
「俺の方が悪かった」
ナツキ
「確かに怒られたけど・・」
「私、悪い事したつもりは無かった」
「ただ・・恥ずかしかっただけ」
ウォッシャァーー!!
来ました、来ました。
心の中で叫ぶ(神様ありがとー)
ここで勇気を出してナツキの手を取る。
ナツキもコチラを見て照れ笑い(#^.^#)。
二人手をつないで歩いた。

(イメージです)
家までの道程もわずか。
何をしゃべって良いか分からず、好きな曲とか得意な科目とか、どうでも良い会話をして歩いた。
だんだん家が近くなってきた。
次回にチャンスを繋げたい。
ナツキとアドレス交換をお願いした。
彼女も素直に受け入れ、スムーズに交換できた。
ヤッター!!
神様ありがとうー!!
今日は後半嬉しいぞ。
ラッキーだ。
彼女の家への分かれ道。
普通ならバイバイだけど、勇気を絞り出し彼女を物陰に連れ込む。
周りも暗くなって、これならばれない。
ナツキの肩に手を掛け唇を近づけた。
しかし、拒否される。
ナツキが下を向く。
俺の記憶が甦る。
あれ?
ナツキとの初キスと同じだ。
懐かしさと共に、彼女のおデコにチュッ(^ε^)-☆!!
ナツキが「あっ!」と思い出した様子だ。
ニコッと笑った。
もう一度ナツキの唇に迫る。
逃げないナツキ。
久しく彼女の唇に触れる事ができた。
チュッ(^ε^)-☆!!
ああ・・柔らかい。
でもあの時と違う感覚。
あの時はお互い子供だった。
甘酸っぱい記憶と、新たな感動を胸に唇を離した。
ナツキは照れた様な、嬉しい様な、可愛い笑顔で笑って言う。
ナツキ
「もう、お兄ちゃんたら(#^.^#)」
ヤッター!
喜んでいる。
行けるぞー!!
しかし残念、誰かが歩いて来る音がする。
ここは道路。
人気は避けられない。
二人一瞬離れた。
これが失敗だった。
ナツキが逃げる様に離れる。
バイバイしている。
心の中で叫んだ
ナツキ、待ってくれ・・
後を引く俺にトドメの言葉が送られる。
ナツキ
「お兄ちゃん、ナツキ彼氏できたんだ(#^.^#)」
「それじゃぁね」
「バイバイ・・」
えええー!
それじゃ手を繋いでくれたのは何だったの?
あの会話は何だったの?
俺の思いを断ち切る様にナツキは暗闇へと早足で消えて行った・・・
やられた・・
そうだよな。
普通こんな美味しい話し無いよな。
ナツキも可愛くなって彼氏がいてもおかしくない。
あきらめだ・・
ショックだぁー!
調子に乗りすぎた。
神様のバァカァー!!
叫ぶ俺が居た。
俺の高校最後の夏はこれで終わると思っていた。
続く。
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サブタイトル(痴漢事件)
呼び込みを止め、クラスに戻りオバケ屋敷を手伝う。
仕事は入口でお客様にウチワを渡し、出口で「お疲れ様」とウチワを回収するだけ。
主に女子の仕事。
男子は中でオバケ役。
最初から呼び込みだった俺は出口でウチワ回収の仕事をお手伝い。
不思議だったのは「オバケ役がそんなに楽しいか?」ということ。
暑い中、外に作った掘っ立て小屋で、蒸し風呂の状態だ。
確かに驚かす楽しみは有るだろうが、頑張る様なことか?
疑問でたまらなかった。
中からはひっ切り無しに「ワァー」「キャー」と悲鳴が聞こえる。
驚いてもらっているのか?
楽しんでもらっているか?
出てきたお客様からウチワを回収する。
何故か女性のお客様から反応が悪い。
ウチワを投げられたり、睨まれたり。
ウーン、お客様の反応がわるいなあ?
その疑問は直ぐに解決された。
出てきた親子連れのお母さんからお叱りを受ける。
お母さん
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(イメージです)
「どうなってるの?(怒)」
「うちの娘が体中触られたのよ!」
「私も触られたんだから」
「貴方達、何やったか分かっているんでしょうね」
「覚えておきなさいよ」
一緒にいた娘さん(中学生くらい)が半泣き。
こりゃヤバイ。
俺はすぐクラスの運営委員に駆け寄り、苦情があったことを伝えた。
驚いた運営委員がオバケ屋敷の中に駆け込む。
今あった苦情をオバケ役に伝達。
俺は運営委員が戻ってくるまで入口にて入場制限をすることとなる。
オバケ役の男子達が表に出てきて緊急会議。
誰がやったか・・
しかし全員否定する。
そりゃそうだろう。
自供する訳ない。
困ったのは俺。
学園祭のオバケ屋敷は人気スポット。
入口に30人位の列ができている。
「まだかよ」
「早くしろよ」
そんな・・俺に苦情を言われても・・・
そうこうしている内に、先程の苦情を出した親子連れが、先生を連れてきた。
会議中の男子に割って入り事実確認。
もちろん全員否定する。
事実確認が取れない状況で運営できない。
待っていたお客様もチラホラ離れていく。
かれこれ30分くらい過ぎたと思う。
先生が親子連れに謝罪。
親子連れも憤慨しながらも納得した様子で帰ろうとした。
皆、安堵の表情になった。
その時、最悪のタイミングで問題発生。
学校の校門前にサイレンを鳴らしパトカーが到着した。
全員ビビる。
もしかして親子さんが呼んだ?
でもずっと俺達と一緒だった。
この状況で呼べない。
誰が呼んだ?
パトカーから二人降りて、こちらに向かってきた。
一人はオッサン。
もう一人は白い服装で20才位の女性。
「あっ!!」
俺は女性を見て思い出した!!
出口でウチワを回収する時、俺にウチワを投げつけ怒っていた女性だ。
ブラウスに白のタイトなミニスカート。
中で転倒したのか、白の衣服に土が着いている。
至る所に屋敷のワラが着いていた。
出口で俺を睨む様に出て行ったんだ。
その少し後に、苦情を出した親子連れが出てきたんだ。
今にも叫びそうな女性を抑え、オッサンがポケットから手帳を見せる。
そう、私服警官。
彼女の通報を受けて来たらしい。
関係者全員の話を聞きたいと言っている。
まだ残っていた親子連れの母親も「私達も触られた」と話に加わる。
ここまで来たら、オバケ屋敷どころでは無い。
気が付いたら周りは見物人に取り囲まれて「なんだ、なんだ・・」と野次馬状態。
クラスの女子はビビって一ヶ所に集まって状況を見ている。
ここで先生から緊急命令。
「オバケ屋敷は終了!」
「女子は片付けよ!」
「男子は全員生徒指導室に集合しろ!!」
集団事情聴取だ。
男子が集まった際、クラスの女子から俺に対して救いの声が掛けられる。
「彼は朝からずっと外に居ました」
「呼び込みやって、私達と一緒にいました」
白い服の女性も俺と出口で会った事を覚えていたらしい。
親子連れも覚えていた。
先生も刑事さんも納得したらしく、俺だけ集合を逃れる。
男子が生徒指導室に連れられていく。
俺は女子と一緒に見送るしか無かった。
※痴漢事件の内容(後から聞いたのですが)
クラス男子中の5人が最初から計画的に痴漢行為を行ったそうだ。
彼等は通路の一角をオバケ役で専有し、最初から全員でボディータッチをする計画を立てていた。
最初は軽く肩とか腰とか。
その内エスカレートしてきて胸やお尻を触り始めた。
だんだん面白くなってきて、チャンスがあれば全員で囲み、体を撫でまくったそうな。
白い服の女性は3人で入ってきた。
一番後を歩いていたらしい。
実行犯曰く、先の2人を行かせ、最後の彼女を5人で囲み触りまくった。
その際、運悪くコケて倒れてしまった。
またまた悪い事に、倒れた彼女のスカートに手を入れ触ったらしい。
親子連れの時は2人を5人で囲み、触りまくった。
しかし、暗闇の中、片方が大人の女性であることに気付き、行為を止める。
娘さんであろう方は大分触った後だった。
最悪だ。
男として救えない。
この時、この犯人達とは縁を切る事にした。
ちなみに、この事件の結果は言うと。
実は俺の学校は地元では有名な進学校。
学校も問題は起こしたくない。
生徒も親も問題は起こしたくない。
未成年の犯罪だから実刑は無いに等しい。
間に弁護士を入れて示談。
女性と親子連れにお金を払って解決したそうな。
学校側も起きなかった問題として、不問、処罰無しとなった。
でも一節に聞いた噂では、女性と親子連れに100万づつとか聞いた様な・・
実行犯の期末成績は最低評価だった。
いい気味だ。
これでも足りないくらいだ。
話を本題に戻します。
さて、取り残された俺。
どうしていいか分からず連れていかれる男子を見届ける。
野次馬の皆様から質問攻めに会う。
「どうした、何があった?」
面倒臭かった。
「分らない」と全て無視した。
後片付けをしないといけない。
俺一人で小屋を解体するのは無理だ。
どうしよう・・
しばらくボーっと考えていた。
その時ポンポンと肩を叩かれる。
「お兄ちゃん、どうしたの?」
ナツキだぁ。

(イメージです)
最悪の出来事に疲れていた俺。
何気無い彼女の笑顔に癒された。
事の次第を全て話す。
一緒にいたお友達もビックリしていた。
俺
「今から片付けしなきゃ」
ナツキ
「それなら私も手伝う」
遠慮する俺に、遠慮しないでと言う彼女。
散乱した小物を集め始めた。
俺も小屋の解体は無理と諦め、女子と一緒に小物の片付けをする事になる。
クラスの女子から質問される。
女子
「あの子誰?」
俺
「あの子は近所の子、妹の友達」
女子
「別に手伝ってくれなくても良いのに」
俺
「まぁ手伝ってくれるって言うから良いんじゃない」
適当に合わせて答える。
ナツキは一生懸命手伝ってくれる。
周囲も感心している。
一緒に来ていたお友達は、用事があると先に帰ってしまった。
時間は過ぎ、夕方6時。
男子の事情聴取が終わるのを待つ俺(彼女)達。
ナツキは友達が帰ってしまったので、俺を待つように側に居る。
そりゃそうだ。
一人で帰るの寂しいもんな。
そんなナツキに気を使ったのか、クラスの女子から言葉が掛かる。
女子
「彼女と一緒に先に帰って良いよ」
「近所なんでしょ」
「送ってあげて」
俺は心の中で叫んだ。
ラッッッキィィィィーーー(*^^)v
俺にとって男子の事情聴取なんかどうでもいい。
今、側に居る天使と話がしたい。
親密な話がしたい。
当時の申し訳ない記憶がある中、ここまで手伝ってくれるナツキ。
待っていてくれるナツキ。
もしかして・・・
心の中に期待が過ぎる。
皆の公認でナツキを連れて学校を後にする。
バスに乗る道を「歩こうか?」と聞くと、「うん(^-^*)(・・*)」と笑顔の彼女。
改めて可愛くなった。
とりあえず問題の無い質問をする。
俺
「今日はどおして学園祭に来たの?」
ナツキ
「私、今年受験でしょ」
「あの高校行きたくて」
「学園祭は中に入って見れるから来たの」
俺
「そうなんだ、楽しかった?」
ナツキ
「うん、楽しかった」
「皆、優しかったし良かった」
「校門でお兄ちゃん見てビックリした(#^.^#)」
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「なんだ、俺に会いに来んじゃ無いんだ(笑)」
ナツキ
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ウォッシャァーー!!
来てます、来てます。
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意味深な質問に切り替えて行く。
俺
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「あの時ゴメンな」
ナツキ
「・・・」
俺
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「謝りたかったけど、怖くてね」
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「無視しちゃって・・悪いなぁって」
俺
「凄い怒られたんだろ」
「無視されて仕方無いよ」
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ナツキ
「確かに怒られたけど・・」
「私、悪い事したつもりは無かった」
「ただ・・恥ずかしかっただけ」
ウォッシャァーー!!
来ました、来ました。
心の中で叫ぶ(神様ありがとー)
ここで勇気を出してナツキの手を取る。
ナツキもコチラを見て照れ笑い(#^.^#)。
二人手をつないで歩いた。
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(イメージです)
家までの道程もわずか。
何をしゃべって良いか分からず、好きな曲とか得意な科目とか、どうでも良い会話をして歩いた。
だんだん家が近くなってきた。
次回にチャンスを繋げたい。
ナツキとアドレス交換をお願いした。
彼女も素直に受け入れ、スムーズに交換できた。
ヤッター!!
神様ありがとうー!!
今日は後半嬉しいぞ。
ラッキーだ。
彼女の家への分かれ道。
普通ならバイバイだけど、勇気を絞り出し彼女を物陰に連れ込む。
周りも暗くなって、これならばれない。
ナツキの肩に手を掛け唇を近づけた。
しかし、拒否される。
ナツキが下を向く。
俺の記憶が甦る。
あれ?
ナツキとの初キスと同じだ。
懐かしさと共に、彼女のおデコにチュッ(^ε^)-☆!!
ナツキが「あっ!」と思い出した様子だ。
ニコッと笑った。
もう一度ナツキの唇に迫る。
逃げないナツキ。
久しく彼女の唇に触れる事ができた。
チュッ(^ε^)-☆!!
ああ・・柔らかい。
でもあの時と違う感覚。
あの時はお互い子供だった。
甘酸っぱい記憶と、新たな感動を胸に唇を離した。
ナツキは照れた様な、嬉しい様な、可愛い笑顔で笑って言う。
ナツキ
「もう、お兄ちゃんたら(#^.^#)」
ヤッター!
喜んでいる。
行けるぞー!!
しかし残念、誰かが歩いて来る音がする。
ここは道路。
人気は避けられない。
二人一瞬離れた。
これが失敗だった。
ナツキが逃げる様に離れる。
バイバイしている。
心の中で叫んだ
ナツキ、待ってくれ・・
後を引く俺にトドメの言葉が送られる。
ナツキ
「お兄ちゃん、ナツキ彼氏できたんだ(#^.^#)」
「それじゃぁね」
「バイバイ・・」
えええー!
それじゃ手を繋いでくれたのは何だったの?
あの会話は何だったの?
俺の思いを断ち切る様にナツキは暗闇へと早足で消えて行った・・・
やられた・・
そうだよな。
普通こんな美味しい話し無いよな。
ナツキも可愛くなって彼氏がいてもおかしくない。
あきらめだ・・
ショックだぁー!
調子に乗りすぎた。
神様のバァカァー!!
叫ぶ俺が居た。
俺の高校最後の夏はこれで終わると思っていた。
続く。
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